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2011年12月 3日 (土)

デジタル・パイレーツ

 トウキョウ、外はぐずついていますが、大雨の恐れだそうだ。

 ブログのネタのほうは土砂降り状態。一回まとめて放出しておかないと、すぐ腐りそう。

 ObsidianがSouth ParkのRPGを開発中。GameSpot。
 

 GameSpotのユーザー・コメントにもあったけど「10年前だったら自分ものめりこみそうなネタだったろうからまだしも、これ今やるの?」というのが実感。私も同感。

 Obsidianは、RPG界の落穂ひろい屋、ドブさらい屋、バクテリアになっちゃったのかなあ。

http://www.gamespot.com/news/obsidian-developing-south-park-rpg-6346925

 やっぱAlpha Protocolの失敗は痛かったなあ・・・。Deus Exとまではいかなくても、コンセプトはいい感じだったんだけどね。素人目にもわかりやすくグダグダな実装であった。
 

 この人たちの仕事ぶりをみていると、伝統的に、BioWareのライター、ゲイダーさんのいう「完成までの残り20%のクズ作業を泣きながらでもしっかりやる」というプロ根性に欠けているきらいがあるのだ。よく言えば天才肌。悪く言えば見栄っ張り。
 

 New Vegasだって、Bethesda(もちろんプロ根性あり)にそうとうケツ叩かれたはずだよ。

 Dragon Age II、2011年の栄えある「残念大賞」(Turkeys)。 GamePro。 

http://www.gamepro.com/article/features/225225/dragon-age-ii-rage-and-many-more-turkeys-of-2011/

 エディターの彼女が述べていることが、DA2が残念であった理由のほぼ定説でいいですよね。私が外からながめて気がついたこととほとんどあっている。 

「・・・(略)だが、DA2の最大の罪は、マップ使いまわしでもなければ、MMOぽいフェッチ・クエストでも、モブ・バトルでもない。違う、私の感じた最大の問題は、BioWareがとてもよいアイデアを有していながら、ありえないほどヘタクソな形で実装したことにある。第三幕(アクト3)がことさら極悪非道なほどにやっつけだ。BioWare社内の知り合いから私が聞いたところでは、その多くの理由がリリースまでの厳しい納期のせいだったという。そしてまったく意味不明な内容になってしまった。みんな認めましょう、アンダースはもう取り返しのつかないくらいの馬鹿野郎様になってしまってるじゃないですか」

 オールドスクールの執拗な攻撃・リンチに曝されても、最後まで「納期問題」を口にしなかったリード・デザイナー、マイク・レイドロウ氏の「プロ根性」は私は認める。リーダーたるものそうでなくっちゃ。
 だが、おっさんさすがに色々喋りすぎちゃったね。

 ただ私は、エディターの彼女ほど絶望もしていなければ、急ぎすぎてもいない。

「DA2が完璧なクズなどというつもりはないが、商品のイメージは間違いなく毀損されてしまった。BioWareがDA3は違うものになると約束しているとはいえ、このシリーズを元の軌道に復帰させるためには、本当に徹底的なまきなおし(a pretty remarkable turnaround)が必要になるだろう。ああ、なんたる損失」 

 そんなことないだろう。だがEAがまたしてもリリースを急がせたらどうなるか知らない。EAがSWTORでしこたま儲けて欲しいと私が心底願うのは、実はそこに理由がある。DAチームに自由に作らせてやって欲しいからだ。
 

 どれが本題ということはないが、一番重たそうなネタがこれ。

 The Witcher 2は4.5百万回の違法ダウンロードを受けたのではないか。IGN/UK。 

 http://pc.ign.com/articles/121/1213607p1.html

 GoG.comから購入すると(私の場合もそうですが)、The Witcher 2にはコピー・プロテクションがない。(この問題で欧州のディストリビューターであるBandaiNamcoと開発元CD Projektはケンカになりましたね)

 元々CD Projekt はDRM無意味論者ですから、自社の作品でそのまま有言実行したというところ。

 CEO、共同創業者のMarcin Iwinski氏の試算によれば、The Witcher 2は「保守的にみて」4.5百万回の違法ダウンロードにさらされている。

(過去、Mass Effect 2が「正規には」3百万本売れていないのに、違法コピーが3百万本に達しているという試算があった。その話のときのEAの関係者は血管が切れそうなくらいぶちきれていましたけどね)

 The Witcher 2は現時点までに1百万コピーを「正規に」売り上げた。違法コピーがこの試算のように4から5百万なら、まあ悪くはない。でも現実はきっともっとすさまじい数字だろうという。

 IGNによれば「違法コピーを入手した者がすべて逸失潜在顧客なわけではない」という。ゲームを遊びたいからコピーする者などより、「違法入手できる」ことを実行して示したい者が多いからだ。海賊版が手に入らなければ、ただ単純にプレイしないことを選ぶはずだ。

 概ね私の説に近いのですが、根本がちょっと違ってる。私のは「そういう輩は全て逸失潜在顧客ではない」説ですが、まあ常識的にはIGN説で考える人が多数でしょうね。それで問題ないです。

 Marcin Iwinski氏は、自社製品がそれだけの違法コピーに曝されていながらも、DRMはどの道クラックされるので意味がないという姿勢を変えない。しかもDRMは「正規の」、「正直な」ユーザーにとって苦痛以外の何物でもない。50USDの価値があると思って買ってくれた人々の人生をどうしてさらに込みいったものにする必要がある? 

 Marcin Iwinski氏が、この問題にどうやって対抗していくか、はご興味があればお読みください。ただ入り口で「違法コピーには意味がない」と考えれば何も無駄な頭を使う必要はないのだ。
 もちろん、第三者(正規ユーザーなど)に被害が発生する「騙り」などは別問題であるのは言うまでもありません。

 この話になると必ず登場願うのが、USシアトルのオルタナティヴ・ロックの雄、Pearl Jam。

  ライヴの海賊版横行に痺れを切らしたバンド(リーダー)は、「すべての」ライヴ音源を「正規版」として破格(一枚1000円くらい)で発売した。「すべて」です。これだけのビッグ・バンド、年間どのくらいのステージをこなしているか考えると気が遠くなります。
 もちろん、多くのビッグ・バンドは全てのステージの音源を再利用するつもりで録音している。最近では撮影までしているかもしれない。 

 今ではiTunesなどのダウンロード販売が主流であるから、「すべての」はぜんぜん気にならないでしょうけど、当時はCDというブツで発売するわけだから、MTVなどのPearl Jamの棚だけ異様に長くなった。不気味です。よほどのファンでなければ、全部買うわけないんで不良在庫でもあります。 

 このように、海賊と戦うための手段を突き詰めると、取り締まる側とどっちが頭がおかしいかわからない、どっちがマニアックかわからないことになります。手段がDRMであってもUSのネット監視法案でも一緒です。
 しかも、航路を防衛するフリゲートのほうが数で押せる本当の海賊退治とは事情が違う。海賊のほうが多数。しかも本当の海賊同様に身分隠蔽の特権まで有している。 

 貴様は、明らかな違法行為を放置するつもりか?!

 そうではない。海賊退治はヴィデオ・ゲームでは無意味だといっている。無理やり言うと音楽の世界でも無意味と言い切っちゃってもいい。

 ビル・ゲイツが実現してしまった収穫逓増のソフトウェア商売の世界。Windowsを守るためMicrosoftは必死ですよね。なぜなら、あちらの場合、違法コピーは即座に「逸失利益問題」になるからです。だって、こっち(ユーザー)には基本的にほかの選択肢ねえんだもん。

 Pearl Jamがダメなら、U2でも何でも聴いてくれ。つか音楽聴かなきゃいい。
 The Witcher 2が遊べないなら、ほかのタイトルを違法コピーするだけ。あるいは何もしない。

 ではライセンサー(演者、作者)が儲からなくてよいのか。文化的活動がとだえてしまってもいいのか。

 そうでもなくて、取らぬたぬきの皮算用をするな、と言っている。そいつらあんたらの顧客じゃねえんだよ、最初から。金を払わず(演者・作者の存在に価値を認めず)コンテンツだけ利用する「にせ顧客」の相手すんなよ。よしんばそいつらの首に縄つけて、無理やり金取ったうえで聴かせ・遊ばせることができたとして(できないが)、それを「顧客」様扱いする? 

 つまり、音楽もヴィデオ・ゲームも、「自炊問題」の出版関係も、YouTube問題のTVもアニメも、なんだかわけわかんないうちにみな儲からなくなってきて(息苦しくなってきて)、それを河の水が濁ったせいにしてんだよ。ちがうんだよ、河は最初から濁っているの。流れが変わったんでしょ? 自分たちが新しい環境に適応できてないのを河のせいにしちゃだめでしょ。 

 だって書籍なんてまわし読みしてたんだぜ? CDなんてみんなで貸し借りしてたんだぜ? デジタル・コンテンツになったらそれも(一部できることはあるだろうけど)禁止じゃねえか。じゃ、なぜ書籍・CDを友達に貸してはいけません、って昔から言ってなかったの? (えーと、ヴィデオ・ゲームもできてましたよね)
 

 自分が電子図書、デジタル・コンテンツ蔓延で憂慮していたのは、海賊問題なんかじゃなく、そういう共同体的、お友達的、ハートフルな(笑うところじゃない)つながりがなくなっていくことなんだけどね。

 ま、日本じゃすでにもうなくなっているか。

 (いや、大丈夫、ラノベでは生き残っとる? いいこというねえ)  

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