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2011年11月16日 (水)

TPPとは関係ないけど。

 Skyrim到着。予定より早い。さすがDHL。

 だがAmazonからですとの宅配業者の声に玄関を開けてパッケージを見た瞬間、のけぞった。

 なんつう大きさ。ジャイガンティック(gigantic)は言いすぎだが、ヒュージ(huge)は言ってよいと思う。

 自分のミドルタワーのPC本体を丁度横二つ並べた感じ。ドラムスでいったらそうね、14インチのタム一個がはいりそうな大きさのダンボールだ。

 配送業者が帰ってから、玄関でそのままへたり込んだ。ソフトウェア一本のパッケージがなんでこんなに大きいんだよ?
 アメリカ(特に地方)の住宅事情はわきまえているつもりだったが、やっぱスケールが違う。

 どこに仕舞うんだよ、とそればかりが頭にあって、フィギュアはちら見しただけ。やっぱいらない・・・。

 ソフトウェア自体は通常のパッケージよりも貧弱な紙(薄手のダンボール)包装。

 ああ、地球環境問題で巷間かまびすしいのに、太平洋上ジェット燃料を使って、ほとんど空気だけを運んでしまったのね・・・。

 とはいえ、ソフトウェア自体に問題はない。早速PCにインストールしようとすると。

 Steamが起動。すごいイヤな予感・・・。

 案の定、「このソフトウェアは、まだリリースされてねえよ」という警告。

 ああ、日本の(コンソール版)のリリース日にあわせてあるのね。

 やられました。

 日本のコンソール版のリリース日は(SteamのPC英語版も)12月8日、トラトラトラの一日前。約1ヶ月も待たされることになる。

 その間、同時に予約購入したはずのオフィシャル・ガイドブック(コレクターズ版)でも眺めてよだれたらしておくか、と思ったが、これが出荷されていない。さらにリスクヘッジで日本のAmazonに注文していたノーマル版ガイドブックは「日本に出荷できない」とのことでキャンセルされている。

 まあ、汚らしい大人の事情があるのはわかりますが、いつもながら、ここらへんの仕切りがなんだかメチャクチャだよな。

 もちろん、日本語版で遊ぶ人様よりたかだか1ヶ月早く英語版を手に入れて、偉そうにプレイ内容を書くなどというスノッブ的な趣味はない。だが正規に入手しているのに「プレイさせない」というのは、これはなんでしょう。

 「日本人は日本語しかわからない、遊べない」という前提を置くのは勝手だが、そういう前提なら裏返せば「英語版で遊ぶ日本人は存在しない」ということでしょう。だから私などは日本人ではないことになる。だったらUS版のアンロックで遊ばせてもかわまんのではないか。
 今回は、「日本人は日本語で遊べ」といって、「PC版にも実は日本語ローカライズ版が同梱されているのでアンロックもコンソール版とあわせる」という方針か。 

 だがツイッターで誰かがBethesdaマーケに質問するまで、「PC版に日本語版同梱」などという情報はなかった。なぬ、Steamには記載されてたと?
 Steamが信用してほしいなら、いまだ「開発中・・・」と表示されるできそこないを修正してからにしてほしい。

 まあ、三分間くらい以上のような激怒状態を経験して通常状態に戻り、ヒュージなダンボール箱を押入れの最奥部にたたきこんで、すっかり忘れて他のことをはじめたわけですが(おそらく12月8日を過ぎても思い出さない可能性が大。こういう記事を書いているのも自分にその記憶を強く印象付けようという試みかもしれない)。

 「日本人は日本語で遊べ」に文句を言うつもりは一切ない。そこ誤解しないように。

 丁度、佐藤優氏がキルギスに関するエッセイで、域内大国であるトルコのトルコ語と親和的言語ではないキルギス語と、ほとんど通訳なしでトルコ語と会話が通用するアゼリ(アゼルバイジャン)語との違いを述べていた。欧米のニュースは概ねトルコ語に翻訳されるのでアゼリ語圏の人は世界の情報を得ることができる。一方キルギス語(通じるのは450万人しかいないそうだ)はそういう状況にない。よってこの国を取り巻く諸情勢の中でも言語戦略が大変重要となる。
 ロシア周辺(ぺリフェリ)であったエストニアはじめ日本人が何故か大好きなバルト三国(「ヴァルキリア」は誰がどう考えてもあれがモデル)ではすでにロシア語から英語へのシフトがはじまっているそうだ。ドイツ語も超えちゃったのね。ロシアや欧米の世界戦略に直結するような地政学的に非常に奥深い話だなあ、と思った。言語・言葉は大事ですよ。

 日本にはダボハゼ翻訳文化があることは間違いないし、それは実は大変重要なことである。
 高等学問を全部母国語で学べる国なんて実はそんなにないんですよ。娯楽の世界だって、一体なに不自由がありますか?
 むしろヴィデオゲームが(その仕組み上面倒なこともあって)、ダボハゼ文化から取り残されているのではないか、という危惧を一時期抱いていた。
 単に、日本の産業全体がへたれて金回りが一時的に悪くなっただけであった、と最近では気づくのですが、今度は反動でなんでも翻訳(まさにダボハゼ!)ブームになっているのかも。

 そしてこの状況の周辺にいる(日本人なのに英語版で遊びたい酔狂な)我々マージナルな存在がこんないわれなき扱いを受けることになろうとは・・・。でもたった三分間の怒りで済んだから大したことでもない。

 日本人の、特にマスコミの、すごい悪いくせは「TPP」などという略号ですべて理解したつもりになって終わること。もちろんヴィデオゲームとTPPはほとんど関係ありません。だって私はAmazon.comから買うのに税金を払っていない(ただしあまりに纏め買いすると横浜税関が勝手に課税するからご注意)。アメリカ人だってネットで買うと(州税である)消費税を払わない。昔から元々通信販売などで州をまたぐと州税を回避できたんですが、あちらでは今Amazonを標的に大問題になっている。

 つまり、ネットビジネスは時代を先取りしちゃってるわけですが、ネットビジネスが税務当局の網からずっぽり漏れていることが政府当局は面白くないわけです。ただしカリフォルニアのように州の財政が終わっちゃってる(前知事がターミネーターだけに?)ところで、人身御供、アドバルーン代わりに騒がれているような気もしますけどね。果たしてどんだけのインパクトがあるんだろう。

 TPPについては、「お前らいくらなんでも騒ぎすぎ」と識者がこぞって「騒いでいます」。その風景も日本国民がこれまで何度通ってきた道なんだろう。
 たった一言で自説を述べるならば、先にこのブログで触れたミンツバーグ教授の「呪い師と狩人たち」の物語で終わってしまう。「トナカイの骨を焼け」。

http://vanitie2.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-f9a2.html

 リンクなんて貼っても読んでいただけないのは百も承知なので、再掲。
 元はマジックとマネジメントの関連について考察する文章です。

********** 

 でたらめな(ランダムな)世界では、でたらめな行動パターンがベストなこと。よく練られた魔法の儀式はまさにこれだ。でたらめな(行き当たりばったりな)行動を促する。 

 カナダのラブラドール(Labrador)インディアンは狩りがうまくいかない日が続けば、トナカイ(caribou)の骨を焼く。骨に亀裂が入り、次に向かうべき方向を「ランダムに」教えてくれる。

(「オラクル」ですね。亀の甲羅と動物の骨、亀甲獣骨文字というものが古代大陸の殷(商)の時代にありました。占いは日本にも輸入されました。卑弥呼の亀甲占いは(史実的に正しいのかどうか知らないですが)キャラクター・イメージとして定着しました。
 映画なんかにもありますね。映画のエンディングで主人公が立つ荒野のどまん中で消えかけた道が二つに分かれている。主人公はコインを投げる。あるいは枯れ枝を投げる。どの道風任せの旅だし)

 これは非常に有効な戦術である。トナカイの骨はランダム・ナンバー・ジェネレイターだ。

 この装置がなければ、ハンターたちは、過去のバイアスに囚われて、すでに何度か手ぶらで帰ってきた方向にまた向かってしまうかもしれない(そして当然今度も手ぶらで帰ってくる確率が高い)。またハンターたちが決まりきったルートを選べば、獲物の動物たちのほうもそれを知って回避戦術を取る確率も高い。

 迷信が行動をランダム化するのに有効であるのに対し、魔法はそのランダムな行動を「正当化」する。これは二次的だが大事なポイントでもある。

 ところが、今日の経済予測や企業の事業計画手法は、概ね機能不全を起こしている。なぜか。
 過去のパターンに囚われ、バイアスがかかっているからである。イノヴェーションに踏み出すのではなく、過去を正当化してしまっているからである。
 ほとんどの予測テクニックからはランダムな結果ではなく、バイアスのかかった数値の羅列しか出ない。
 トナカイの骨を焼くほうがよっぽどいい。

**********

(今読み直したら重要な例示が欠けていますね。「動物の骨を焼く」はたしか「もののけ姫」冒頭にもあった)

 つまり「反対派」も「推進派」も影響度合いがよくわかっていない。わかっていないときにどういう行動パターンが必要か。人類は不確実性と向き合う難しさについては太古の昔からわきまえていて、サイコロを転がして(あるいは動物の骨を焼いて)いたんです。

 でも、今回の騒ぎで私が一番心配なのは、次の点だ。
 上にも書いたように例えばトルコは間違いなく域内大国である。日本は域内どころか世界の大国のひとつである。「黒船来襲」、「尊皇攘夷」のメタファーがいまいちなのは、そこが全然違うところ。

 なぜなら、今まで様子見していたカナダもメキシコも(NAFTAのFTA圏ですよ?)日本の様子を注視しつつ、「アメリカにいじめられるから逡巡してたけど、んじゃうちも参加すっぺか」となっている。ビッグ・プレイヤーだと知らないのは自分だけ。
 まるで日本は自分の行動が他に全く影響を及ぼさないかのように振舞っているのがとても信じられない。あるプレイヤー自身の行動によってゲーム全体の枠組みが変わる。こういうゲームは実は解けません。解けないから皆悩んでいる。

 悩んでわからないままシャーマンが座していると、ラブラドール・インディアンなら部族が飢えて死ぬ。もちろん「影響など微々たるものである」と座して待つ戦略を否定はしないが、そんな声はあまりないでしょう。影響が微々たるものなら踏み出せばいいんだし。

 SkyrimからTPPを見据えるとなんか格好いいけど、ほとんど全く関係ない話。ま、記事ひとつ稼げたからいいか。

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コメント

取りあえずこういう時しか見ない2ch情報を頼りに、Skyrimフォルダーになんかファイルを作って5文字の数字を入力して保存してついでに書き込み禁止にして、その後ProxyかませてSteamに接続して複合化すれば、プレイ可能にはなりました。
ただこの方法だと起動するたびに毎回Proxy通さないと行けないですね。面倒なので多分8日までやりません(w)。

あと、マウスカーソルの動きが悪すぎ>Skyrim
どこかで設定出来ると思うんですが。なぜ箱を開けるのがEで、EscがTabなのか…。キー設定のデフォルトが変ですねえ。

 おっと、読んじまったぜ・・・。
 おそらくそういうなんかの方法が伝わってるんでしょうね、でも私はいいやという記事を書こうと思っていたのでした。
 Bethesdaだからねえ、というお話を書きます。
 でもありがとう。今更Proxyとかようせんわー。
 
 ああ、あっち(TES)のキーは昔からコンソール寄りですね。Escがtab、そうそう。箱あけ"E"はアクションゲーに結構あるのでそっちのデフォかな?
 あんまし、こっちも早く見たい気にさせないようにっ(笑)。

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