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2011年11月24日 (木)

ネタ地獄(別の意味で)

 ネタがありすぎて、時間がない。

 祝日、所用があって東北新幹線にのりました。
 おっさんの習性として、暇ができるとどうしてもリアル書店に寄ってしまう。

 そういえばその前日、最近Amazion.com(US)で英語版メディアを購入するのがブームという人と話をして、「もうネット以外の媒体は意味を失うんでしょうかね」と聞かれた。
 専門家でもないけど思いついたのは、Pull系(ひっぱるほう)には強いけど、Push系(おすほう)はどうか、というマーケティングの陳腐な議論。

(ここの読者の方はご存知かもしれませんが、私はマーケティングの重要性はもちろん認めるが、巷の古式ゆかしい「主流」アプローチについてはかなーり懐疑的。まずマーケティングが経営学の一分野として本当に成立してるかどうかも(経営学が学問かどうかと同様)疑ってますけど、ここは話を簡単にするために割り切る。ちなみに私が真剣にアカデミックに勉強したことがある「学問」は経営学だけです。)

 音楽CDは終わってるらしいが、DVD/BDのゲンブツはヴィデオ・ゲームのパッケージ販売と同様、結構きついかもしれません。「品質」が変わらないなら「ゲンブツ」を所有する効用、例えば私がまだ抱いている幻想、はただのフェティシズムでしかないかもしれない。なんとか48のCDが爆発的に売れるのも、あれも意味は違うそうだ。(といっても昔はCD/塩ビ版のミリオン・セールスなんて連発していたはずだが、いまはジャニーズとなんとか48くらい?)

 DVD/BDもリテールはすでにきつい。ネットワーク環境という外的要因に左右されますから、USやその他一部の国のように、まだまだゲンブツを選ぶしかない住民がいるうちは残りますが、日本、あるいは半島国のように、狭いせいもあって十分に環境整備できちゃった国ではかなりきつい。
 ところが(映画・ゲームはまだマネジャブルだとしても)、把握不能なほど膨大な楽曲数を取捨選択すること自体が不可能になっているので、Push系機能としてなんらかの措置は残りそう。

 メディアではラジオ(の機能)が生き残る可能性があるかもしれない。災害時広報用としてだけじゃなく、Push系としても。一方テレビは技術的にあまりに重すぎる(つまり色々な意味でお守りがいる、ネットやラジオに比べてロバスト(堅牢)ではない)のでどうかな。
 もちろんそれらもネットで代替可能だともいえます。ラジオじゃなくて動画生放送が主流になるかもしれないしね。

 私にとって読みたくもないサッカーの記事や、小市民的生活の知恵に紙面を大きく割いているパッケージとしての新聞はいつか終わる。同じように読みたくもないエッセイまでパッケージングされている週刊誌も、ある世代が退場するとそれと一緒に終わる可能性がある。でもPush系の役割はどこかが代替しないといけないんじゃないかな。
 
 そして書店。例えばUSではリテールは壊滅した。元々あまり書籍を読む国民でもないし、すでに寡占状態であったところにAmazonショックがきちゃった。そのブームで書店など立ち寄ったことがない人たちまでネットで買い始める。日本と違って再販価格制度も元からないのでリテールは即死した。
 結構書籍を読む国民であった太平洋のこちら側。通勤電車で新聞・雑誌はもとより、書籍を読んでいる人などもう数えるほどだ。何をしてるか? ご承知のとおり。そして縮小しつつある書籍マーケットに占める通販、電子図書、(そして静画?)の割合がどんどん高くなっていくのもきっと間違いがない。

 ではAmazon(通販)で何もかも間に合うのか、というとPush系が恐ろしくへぼい。膨大な出版物の全貌は把握不能になっているのに。
 リテール書店の「効用」はひとつはPush系マーケが成り立つ。今週の売れ筋の棚、賢いカリスマ店員の並べ方の違い、popの活用で大きく違う。
 もうひとつはだいたいの書籍が「立ち読み」できること。ここがCDとは大きく違う。
 リテールCDショップで試視できるじゃないか? あれはPush系ですね。全部のCDを試聴できるわけじゃないし、そんなだったらネットが完全に優位。

 Amazonでも「立ち読み」できるぞ? 適当にあっち側が選んだページだけね。リテールなら好きなところを眺めることができます。日本人の大好きな「あとがき」や「解説」だけ読む人もOK。Amazonにカリスマ書店員が配置され、「立ち読み機能」がそこまで追従してきたらどうなるかわからないけどね。

 Amazonは「検索性」と「即時性」でリテールより優ってますよね。同一作者の過去の著作履歴と、そのアヴェイラビリティが一瞬でわかる。そして即座に注文できる。
 それから日本中の「古本屋」ネットワークが抜群の威力を発揮するという効用もある。
 もちろんみんなの大好きな「転売屋」が跋扈するという負の効用もある。ま、世の中いつもそんなもんだよ。

 Amazonのお奨めというのは、「これならこれと似ています」ですが、こちとらそんな情報は当然「知っとるわい!」となりやすい。「外目似ていないけど、実は関係あるのよ、あなたならこっちじゃなくて?」を(なんと棚の配置で)奨めるのがカリスマ店員。これはAIに置き換え可能ならコンピューターでできちゃうようになるかもしれない。でも難しそう・・・。今度AIの専門家に聞いてみる。

 余談がいつもどおり長いが、私の知らないもの、いいものをゲットできる可能性がネットよりは高いかもしれないという期待を込めてリテールの書店内をそうやってふらふら歩いているわけですね。

 見つけましたよ。皆様には「常識」であっても、私には「不常識」なのだ(私は非常識ではない)。

 「このライトノベルがすごい!2012」(宝島社)。
 いい年こいたおっさんが、書店でパンチラ満載(・・・意外とそうでもなかった、くっ)の本立ち読みして恥ずかしくないのか?
 おっさんはもうなーんも気にしません。

 「立ち読み」しました。買いました。へそ出してるネーちゃんの表紙でも堂々と。

 購入の理由は、第一位がMMORPGファン絶賛!という作品であること。「ソードアート・オンライン」?
 もちろん投票数が少ないので、磐石の結果ではないだろうが、読者によればMMORPGファンの心をくすぐるのだそうだ。ありえへん。成立せんだろう。こいつ(作品のほう)は是が非でも読まないと。
(以前奨められた宿題のFate/Stay nightは、映画版を半分だけ観た。TVシリーズはPSNで全話見れるのだが時間がない。観終わって感想書きます。忘れてないからね)
 
 もうひとつの理由。

 書中にある評論家連中(本書では目利きと読んでいる)のいくつか選んだお勧めの選抜が無残にバラバラである。「権威」サイドの合意が一切形成されていない。
 こいつは完璧なカオスだ。カオスだからきっと何か面白いことが起きているはずだ。いやそもそもカオスである理由を知りたい。

 「すごい!」シリーズはミステリーはともかくSFは全くあてにする気もなかった。なぜならSFの場合、高邁な評論家連中が「初心者はこう読め!」という偉そうな言説を吐いているだろうに決まっているからだ。「山はここからこう登れ、なぜなら俺がそう登るからだ」。
 そういうお前らがサイファイを殺した。しかもよく見たら仕事ないのか上のラノベの評論家までやってる人が・・・。

 「初心者への入門書」というのが成り立つのは体系だった「学問」の世界ですよ。娯楽・趣味の世界ではルール(将棋・囲碁)、基本的技術(ゴルフ・釣り)、お作法(スキューバ・登山)、しきたり(茶道・俳句)などを教えるのはあるでしょう。総じて「規範系」と呼べるものですよね。ドレスコードみたいなもんだ。そういえば今や完璧にすたれたといわれる「男性ファッション系」の「入門書」もあった。女子は雑誌が担ってるのかな? まわりから騒がれるから入門書もいらないか。
 でもその後は個々人でいかなきゃ。体で(頭で)覚えなきゃ。MMORPGやマルチプレイFPSなら百ぺん死んで覚えなきゃ。
 「そう読まないお前らウンコ」という言説がサイファイを殺したんです。自分たちが偉そうにしたいから敷居をあげたんです。容易に追いつかれないように。
 
 ラノベは、そういう汗臭い、口角泡吹いてる、唾飛ばしてるおとなの「うーん」なところが皆イヤだから生まれたと思う。
 私は、ラノベなるレッテルを貼ると売れるからそうしているだけで、普通に小説だと思っていた。「一般」となんら境界などないはずだと思っていると書いた。むしろ小説家・画家の活躍の場が提供されるなら好ましいことじゃねえの、くらいにしか思っていなかった。
 
 でも私はリストを見て目がくらくらした。パンチラのせいじゃねえよ! 「シャナ」とか「とある」とかもちろんおっさんですら知っているものがあるが、あまりに知識が少ない。広大なカオスの海が・・・。

 ネタ一個見っけ、と思ったのが正しい。さあまた宿題が増えた。いつやるんだ。

 ちなみに固い(ライトじゃなくヘヴィーな?)本も何冊か買いました。ほんとはそっちのほうが膨らむネタなんですけど、それは次回かな。
  

 

 

 

 

 

 

 

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