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2011年11月 9日 (水)

世界の創造(1)

 思いつくと結論も考えずにすぐ書いちゃう。悪い癖だが、何も書かないよりいいだろう。

 いつの頃からか、ずっと気になっていて、最近ようやく違和感の理由らしきものに気がついたことがある。
 気づき始めたのはいつかなあ。「伝説のオウガバトル」(1993)の頃かな? 1993年ってえらい昔だな。

 日本のサブカルについてはできるものはWikipedia(jp)を頼ろう。

**********

 「伝説のオウガバトル」はこんな物語からスタートする。

"賢者と呼ばれた魔法使いラシュディは、狂気にかられたのかかつての友であったグラン・ゼノビア王を暗殺、北方の軍事大国ハイランドを率いて4つの王国へ向けて戦争を始めた。強大な軍事力を持つハイランド軍はわずか一年で大陸全土を制圧し、神聖ゼテギネア帝国が誕生。その支配はまさに恐怖政治そのものであった。
 帝国暦24年。シャロームの辺境ではゼノビア王国騎士団の生き残りが一人の若き指導者を連れ最後の戦いを挑もうとしていた・・・。"

 えーとですね、うまいこと他にも例を列挙できればいいんですが、これが「原型」です。そして私がこうした物語について大きな違和感を抱いているというのが主題(なはず)。
 もちろん、世界設定はゲームプレイ上なんの問題もない。興味の対象は、なんでこんな話が必要になっちゃったの? というあたりかな。

 まず大戦争ありき。しかも大帝国が4つの王国を占領・制圧する。

"東方国家群オリエンスには4つの国があり、各国がクリスタルを擁している。クリスタルがオリエンスの人々にもたらしたのは、「魔法」、「兵器」、「盾」、「竜」 4つの力---。
 クリスタルを巡り、4つの勢力が衝突する。"

 これは「ファイナルファンタジー零式」(2011)の物語ですね。これも大戦争ありき。

 さて、別なパターンも見てみよう。

"ゼムリア大陸西部では、西部に位置するエレボニア帝国とその東隣に位置するカルバード共和国の2大国が覇権を争っている。リベール王国とクロスベル自治州は共に、この2大国に挟まれた弱小地域となっている。"

 「空の軌跡」(2004-2007)、「零の軌跡」(2010)、「碧の軌跡」(2011)、もっというと「英雄伝説」シリーズ(1989-)の舞台設定ですね。リベール王国(「空」)とクロスベル自治州(「零・碧」)が物語の舞台だ。「覇権を争っている」大国間に挟まれた小国の悲哀と抵抗が大きな物語背景。

 さて次は?

 "征暦1935年。専制君主国家・東ヨーロッパ帝国連合(通称「帝国」)と共和制連邦国家・大西洋連邦機構(通称「連邦」)との間で始まった第二次ヨーロッパ大戦は、両国に挟まれた武装中立国である小国・ガリア公国へ飛び火した。"

"この世界ではラグナイトと呼ばれる鉱物資源があらゆるエネルギー資源として使われており、ガリア公国はラグナイトの産出国であることを要因に戦争に巻き込まれている。"

 「戦場のヴァルキュリア」(2008)。こっちはずっと正直ですね。見た目も中身も近代ヨーロッパの変奏であるとわかる。そして、やはり物語の背景は「小国」の悲哀だ。
 
 ヨーロッパがモデルなのは他にもあるぜ、というお方。私もひとつ例示しておこう。

 "アドルが活躍している舞台は、まだ交通手段が徒歩と船のみの時代のエレシア大陸エウロペ地方およびその南に位置する内海メドー海の周辺地域を中心としている。(中略)ゲーム内世界の地図は現実のヨーロッパ・地中海地域の物に酷似している。また、登場する地名も「ヨーロッパ(英:Europe):エウロペ (Europe)」の様に現実の物をローマ字読みしたもの(中略)等、実際の地名を捩った物が多い。
 世界情勢としては現実のローマあたりに位置するロムンを本拠地とするロムン帝国が覇権を握っており、周辺地域に対知る軍事侵攻を行なっている"

 「エウロペ」がローマ字読み?いやそうじゃなくても元々あの姫君は「エウロペ」だよ?とかつっこみはともかく。

 「イース」シリーズ(1987-)っすね。個々の作品は冒険者アドルの冒険記、諸国紀行になっている。ちなみに私は、途中作品をとばしてしまったので、もはや通してプレイするのは老後まで断念している(笑)。最新作もちゃんとちょっとはいじっているから、偉そうに読んだもの書いているだけじゃないけどね。トラスト・ミー!

 もういっちょ、変り種。ちょうどつい先ごろ書いたThe Witcherの世界観と似ている。

"地竜王メディウスと勇者アンリとの戦いから100年後、突如復活したメディウスにより、アカネイア大陸は戦乱の時を迎える。アンリが建国したアリティアもメディウス率いるドルーア帝国とその連合軍によって滅ぼされてしまった。王子であるマルスは姉のエリスの助けによって、辺境の国のタリスへと亡命するも、エリスはドルーア帝国に味方する魔道士ガーネフによってさらわれてしまう。
 2年後、マルス達アリティアの戦士たちはタリス城の海賊襲撃をきっかけに、ドルーア帝国を打破するべく、そして愛する姉を取り戻すべく立ち上がるのであった。"

"(アカネイア王国は)アカネイア大陸の諸国を統率する宗主国。大陸で最も歴史があり、後に7つの王国に分裂する。物語のおよそ100年前、ドルーア帝国の侵攻により壊滅的な打撃を受ける。今回のドルーア戦争の勃発により王都パレスは陥落。王女・ニーナを残し、王族は全て処刑されてしまう。"

(アリティア王国は)主人公マルスの先祖である英雄・アンリによってアリティアに建国された王国。(中略)今回のドルーア戦争が始まり、マルスの父であったコーネリアス王は神剣ファルシオンを携えアカネイア王国の救援へと向かった。グルニアの黒騎士団と戦闘中、同盟国グラの裏切りにあい壊滅し、アリティア王国は滅びた。"

 「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」(1990)。王国分裂の物語というパターンですね。7つに分裂するのもThe Witcherの世界観がモデルにした波蘭に近い。
 その後シリーズの舞台設定は違ってくるそうだが、自分がプレイしたのは二作目まで。自信のあるものだけにしとこう。

 他にもいい例を思い出したら、どんどん付け足すことにする。とりあえずのパターンは出揃ったかな。

**********

 まあ、こんなもん、一回で結論なんて出ません。

 要は、ゲームの作り手がどういうふうに世界観を売り込もうとしていて、まず私自身はそれを「まんまと売り込まれた」かどうかを考えてみる。そこから、なんらかの法則性があるのかどうかを考え、私の偏見なのか、それとも言葉にできる何かの理由があるのかを考えることになります。

 世界観と言っても、なんだかとらえどころがない。例えば「零式」は、より大きな物語(と作者が主張している)「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス」神話に繋がるとか。
 そっちはFFXIIIとも共有しているそうだが、いくら読んでも何が書いてあるかいまだにちんぷんかんぷんだし、「ふーん、そうなんだー」だ。よって私は「売り込まれていない」。

 なにも、なんとか王国がぁとか、皇国軍であるからしてぇとか、ナンチャラ暦何年でありぃとか、そういうところが大事なのではないのは言わなくてもわかりますよね。日本人の世界史好き、あるいは何かのファンタジー文学の原型を模倣してそうなっているわけだから。形式です。
 
 ついこの前の記事の「灼眼のシャナ」でも、Fate/Zeroでもなんでもいいが、どんな設定だろうが「それ、ありだな」と思ってもらえればいいわけですね。商業ベースでは「できるだけ多くの人たちに」か。
 
 世界観を「売り込まれた」というのは「あるある」、「確かにそうだ、そう動くかも」ということでいいでしょう。

 上の長ったらしい説明文はきっと誰も読んでいませんよね。簡略化しましょう。

 「イース」シリーズ(1987-)

 大国が覇権を握り、周辺国に侵攻を繰り返す時代。主人公は冒険者として各地を回る。

 「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」(1990)

 過去に異界王と勇者の戦いがあった。
 異界王が復活し、大国連合軍とともに主人公の王国に侵攻し占領する。

 「伝説のオウガバトル」(1993)

 大国が突如大陸全土へ侵攻を開始し、諸国を占領し圧政を敷く。

 「英雄伝説」シリーズの最近作群(2004-2011)

 大国二国間に挟まれた主人公の小国は、常に侵攻の危機に曝されており、一触即発の事態も経験する。

 「戦場のヴァルキュリア」(2008)

 大国二国間で戦われている戦争に主人公の小国が巻き込まれる。

 「ファイナルファンタジー零式」(2011)

 四つの大国のうちひとつが、他三国に突如侵攻を開始する。

 今回は長くなりましたので、こんなところでやめておく。
 自分でもいつ終わるのか、何かの結論が出るかどうかも疑わしい。自分の準備がどれだけ不足しているかもわからない。

 どこかで何かが変わった、と言えればとりあえずの目的(?)は達成。ほっとできるだけなんですが。 

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