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2011年10月11日 (火)

よいこのためのゲーム・マーケティングこうざ(2)

 だいたい、こんな話を親子で長くやるはずはないと思っているのですが・・・。観たいテレビも遊びたいゲームもあるだろうし。

 昔丁度この年頃、観たいテレビがあるのに、やりたくもない将棋を父親に付き合わされて泣いたことがある。あげく将棋の塾に通わされそうになった。親ばかってほんとに怖い。

**********

「ダウンロード・コンテンツにはもうひとつの意味が、っておいもう飽きたのか?」

「もうって、パパ、うちの薫子先生より話が長くてヘタだよ」

「ああ、あの先生な。でも若くてなかなか可愛いよな。メガネが似合ってるし。パパはメガネっ子好きだしな。ママもOL時代の昔は・・・」 

「早くしてよ」

「ダウンロード・コンテンツには、コンジューマー・サープラスを獲得するもうひとつの意味がある」(破綻)

「ダウンロード・コンテンツには、さっきのコレクターズ・エディッションと同じ意味、お客さんに払いたいだけ払ってもらおう、という意味もあるんだ。6千円のゲームにあと一銭も払いたくない人もいるだろうし、千円、3千円、いやあと6千円でも払う人もいる。
 

 コレクターズ・エディッションなら例えば1万円の一種類しかない。だから、買わない、6千円、1万円のパターンしかないよね。ダウンロード・コンテンツは例えば千円のものを十個出せば、人によって一つも買わない、二つ買う、全部買うなどパターンが多くなる。
 だからゲーム会社はお客さんの払いたいお金をもっときめ細かくぼったくれる・・・、払ってもらえるようになるんだ」

「美紀ちゃんのパパは言うとなんでも全部買ってくれるって。こないだも四台目のPSP買ってもらったって。美紀ちゃんちに行くとPSPがなくてもモンハン遊べるようにするためだって。全部ピンクなんだって。PSVitaも、もう美紀ちゃんのパパの知り合いがいるから四台予約したって」

「だから、よそはよそ。うちはうち(そんなにいいなら美紀ちゃんちの子になるか、と言いそうになって、「うん」と言われそうなのでやめる)。 

 お前にはまだ早いが、半島や大陸のMMOとか、ネットの無料ブラウザゲームなんつうものは、さらにこれを進めて、課金アイテムってやつで、すべてのお客さんひとりひとりの払いたいお金を全部むしりとる・・・、払ってもらうシステムなんだよ」

「PS3もDSも色違いとか出るたびに一台づつ買うんだって。一個しかいらないのに」

「でもPS3はブルーレイも観れるから無駄でもないんじゃないのかな」

「美紀ちゃんちは全部のお部屋にホームシアターがあるんだよ。全部のお部屋で同じ映画も観れるし、別々のも観れるんだよ。色違いのPS3なんて箱に入ったままで積んであるよ。美紀ちゃんのママはPS3も3DSも安くなってありがたいわーって言ってたよ」

「PS3は発売後だいぶたって普及したので経験曲線の問題とそれに伴う期待収益のレベルが下がったこともあるからちょっと事情が違うだろうけど、3DSはツー・タイヤー・プライシング(Two Tier Pricing)で苦悩してると言えるね。後者は実際一時期もてはやされたセオリーだけど、ぶっちゃけなんちゃってセオリーみたいなもんだね」(破綻)

「PS3も3DSも家庭用ゲーム機は全部そうだけど、本体とソフトウェアの値段の関係を決めるのが大変だよね。PS3の値下げは、発売後しばらく経ったこともあって、工場で作る人たちも慣れてきたし、材料をたくさん安く仕入れることができるから作るための費用が以前より安くなったということもあると思う。
 もうひとつは、そうやって安く作れるようになったから、値段を据え置きして少ない数売って儲けを上げるより、まだPS3を買っていない人、買い換えようか迷っている人に買いやすくして沢山買ってもらおうという作戦でもあるだろうね。

 3DSのほうは、本体が高すぎるからお客さんが買い控えたというけれど、実際には遊べるソフトウェアが充実するまで待とうという気持ちもあったんじゃないかな。
 パパの髭剃りみたいに本体を買う値段と、刃を買う値段が別なものがあるよね。ディズニーランドも入場料のほかにライドでお金を払わないといけないよね。お客さんが沢山お金を使ってもらえるように、そういう二つの部分の値段をうまく決めるのは難しいんだよ」

「美紀ちゃんちにはディズニーランドでお金を払わなくても済むパスが何枚もあるんだって。ディズニーシーも何でも行き放題だし、ホテルも泊まれるんだよ。誘われたけどママが行っちゃダメだって」

「パパも反対だな。そんなこじ・・・、ただほど怖いものはないからねえ」

「あと美紀ちゃんのパパは、iPhoneとiPadがあるからゲーム機なんて本当は要らないんだって。もうそろそろ世の中からなくなるって言ってるって。もうパソコンとかも古い古いって」

「あんなもんはゲームじゃねえだろ。認めない。いい加減にしろ、ゲームをなめるな!」(破綻)

「まあ、ゲームは種類が幅広いからね。お前の遊んでるゲーム機のもあれば、ママがはまってるソーシャルだってあるし、パソコンゲームもある。そういった全てのものをひとつの機械で満足できるかってのはパパは疑問だな」

「でもゲーム機に色んな種類があって、たくさん売れ残るのはエコにやさしくないんだって。ゲームもiPhoneの音楽みたいに全部オンラインで売ればいいのに、パッケージで売ると売れ残ったり、それをうんぱんするトラックが燃料を燃やすから地球環境にやさしくないって先生が言ってたよ」

「ああ、可愛い顔して、やっぱかぶれてんのか・・・」

「それから、PS3とXBOX360で競争していくと、最後はどっちも儲からないようになって、結局きぎょうがひへいしていって、ゲームを作る人たちも不安になるからダメなんだって。それとパソコンも入れて三つも同じものを決められた時間でかいはつしないといけないから、ろうどうしゃがこきつかわれて、完成したら給料払いたくないからクビになってかわいそう。
 
 iPhoneとiPadだけならそういうことはないから、みんな安心してゲームを作れるし、エコにもとてもいいんだって」

「久しぶりに聞いたな、マルクス経済学。最近は逃げ隠れしてエコ方面に生息しているらしいからな・・・」

「あと、パパのほうがいい大学のけーざいがくぶ出ているのに、美紀ちゃんのパパは私立なのにお金持ちですごいねーって先生言ってた。先生も将来のこと考えないとねーって」

「だから女って奴は・・・」

「ママ、パパがアマゾンのキンドルを勝手に買ったってすっごい怒ってたよ。どうせ買うならiPadを買えば私も使えたのに、使いもしないものをって」

「いや、あれは英語をもう一度勉強しなおそうと思ったんだよ。ビジネス書を電車の中でも読めるし」

「だってキンドルなんて英語の本しか読めないし、iPadなら英語だって日本語だって読めるし、音楽も映画も、ゲームもなんでもできるから、パパのパソコン捨てちゃってもいいしって」

「いやキンドルは眼に優しいんだよ。iPadは結局液晶だからな」

「見もしなければ眼にやさしいもへったくれもないって言ってたよ。ママがLEDの照明に変えようって言ったときも、そんな言い訳して結局今のほうがお金かかってるって」

「みもふたもねえな」

「僕も将来お金持ちになるためしりつに行きたい」

「お前なあ。だって美紀ちゃんちのパパはお受験組だろうが! 資産だって親の遺産だろうが! だいたいうちのどこにお前を私立に通わせるお金があるんだよ?」

「パパ、そんなにお金の仕組みに詳しいのに、どうしてうちにはお金がないの?」

「そんなことは、お前は知らんでいいの!」

 

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コメント

ワロタw

 この物語はフィクションです・・・。でも登場人物は身の回りの方々のコラージュです(笑)。

 誰のコトバか忘れたけど「子供ってのは知ってること(聞いたこと)は全部しゃべるけど、それが済むとちゃんと黙る」、大人みたいにいつまでも勝手に余計なことを言い続けないとかいうのが忘れられません。

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