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2011年10月23日 (日)

アンパンマンじゃなくてっ。

 年金がえらいこっちゃ?!

 週間文春などのいわゆる週刊誌は滅多に買わないが、厚生省の連中が今度はどんな悪事を企んでいるか知るために買った。

 「今そこにある危機」"Clear and present danger"を読まされても、なーんの意味もないのはわかっている。解決策はまたしても思考停止気味に「自己防衛のため、みんなで貯金しよう!」だ。まさしく「合成の誤謬」"fallacy of composition"ってやつね。

 だいたい「ファイナンシャル・プラナー」ってのはなんだよ? なにを「プラン」してんだよ。アメリカじゃ今は、ボディーガード(もっと露骨に用心棒"enforcers"とか門番"bouncers")のことを、「セキュリティ・コンサルタント」などとと言う。その類か。

 私などはこの付和雷同的行動を見聞きすると、「恐怖の総和」"Sum of all fears"を思い出す。こちらは元々の意味はウィンストン・チャーチルが使ったように、もっとずっと深いけどね。

"Why, you may take the most gallant sailor, the most intrepid airman or the most audacious soldier, put them at a table together - what do you get? The sum of their fears."

 そんな話じゃない。愉しい話をしよう。

 三ページだけ読んで捨てるのももったいないから中もだいたい読んだのだ。

 やなせたかし氏が、インタヴューを受けていた。かなり面白かった。

「僕も、漫画家仲間は三歳下の水木しげる以外はみんななくなってしまったから・・・」と言われるやなせ氏も92歳だそうだ。出征されたおふたりが最後の生き残りというのも、人生ってなんだろうね、と思わせる。

 ひとつの時代が終わりかけてるのね、という話と、かつての漫画家たちの間の心の団結というか、「同志」の感覚というか、そういう話と、ふたつのことがわかる。
(「絆」というのは民主党がこ汚い手垢をつけたので使いたくない)

 ちなみにやなせ氏も(ずっと年下の)手塚さんはもちろんだが、とは言っているが、石ノ森章太郎も絵がほんとにうまくて、何でもできちゃう人だった、と語っている。

 やなせたかしといえば「アンパンマン」しか知らなくてもぜんぜん結構だが、このインタヴューでも出てくるように、編集長として取り組んだ「詩とメルヘン」とか、「いちごえほん」などの活動のほうが印象深い。

 こんなブログにそういう(甘ったるい)書籍の名前が出てくると、不吉で不気味に感じるかもしれないが、まあ母親の影響もあって、家にそういうものがあったからとりあえず目に付くものは何でも読んでいた。ちなみにコミックは禁止されていたので隠れて読んでいた。親がそういうことすると、こういうひねくれたオタクが育つ。こっちは必死だったからなんでも手に入る軟弱なオタク(そんな言葉はなかったけど)に負ける気はまったくしなかったが。

 残念ながら詩のほうも、メルヘンのほうも、まったく感化されることなく、詩心は今でもサッパリ、ゼロ、ヌルだが、おそらく当時のイラスト作家はそこでしか描けなかった、そして読者もそこでしか目にすることはなかった(やなせ氏いわく)「甘い」イラスト群はとても印象深かった。「詩とメルヘン」は三十年続いたと知って驚いた。今は休刊だそうだけど。

 そのほかにも、ミュージカル、演劇、テレビなど、その分野ではほとんど無名で経験もなかったやなせ氏のところに未体験な仕事の話が次々と舞い込んでくる話も面白い。
 「詩とメルヘン」のように長く続いた企画も、「アンパンマン」のように爆発的に流行した漫画も、スタート当初は「そんなのゼッタイだめだろう」という業界の「常識」に抵抗されて苦労されたというのも、とても面白い話だ。

 なにも、「現代日本では詩心が喪われた」とか、「昔のほうがよかった」とか、それこそ思考停止的な下らない話をするわけじゃない。だいたい詩心がヌルの私が言うことじゃない。今の漫画家たちだって私にとってはずっと年下の人も多いだろうが皆「漫画家の先生」だ。後発なだけに、相当大変なはずだしね。

 上に書いたように「ひとつの時代が終わりかけている」という話と、彼ら先駆者たちの間に「連帯」があった、という話が気になったのであった。

 ひとつ付け加えるなら、手塚治虫のように若くして栄光の座にありながら一度ドン底まで落ちて、また復活したような作家もいれば、五十歳を過ぎてはじめて広く認知されたやなせたしのような作家もいるんだな、色々だな、ということかもしれない。

 手塚治虫は最後まで自分自身が第一線で戦わなければ気が済まない人だったようだ。水木しげるによれば「一番病」の患者でもあった。もちろん、六十にして亡くなったから、やなせたかしのように「アンパンマンのアニメは、ここまでくれば僕がいなくても十分できるでしょう。他にやりたいことはたくさんある」という達観した境地になる機会はそもそもなかったのかもしれない。
 
 長生きはするもんだ? 年金の話にはつなげたくなかったんだよなあ・・・。

 

 

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