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2011年10月11日 (火)

よいこのためのゲーム・マーケティングこうざ

 産経新聞は、あの大陸国のおっさんが生きてたのを目撃されても、「ありゃあ電脳だぜ!」(CV山ちゃん)と叫べばよかったのにね。
 一切知らん振りするんだろうな、社長クビだもんな。いちおう「おわび」は出てたけど。
 腐っても大資本。売国新聞とやっぱ変わらないんだな。

 どこの新聞にも「親子のニュースこうざ」みたいなのがあるね。

 おそらく記者が落語のご隠居さんを気取ってスマートにやってるつもりだろうが、読者は誰も期待していないコーナーだし、そもそも子供は新聞読んでいないし、そんなところを書かされて記者も卑屈になってるから、中身は非常にみじめったらしい。

 あの答えに窮すると「いい質問ですねー」とごまかすおっさんも「こどもニュース」やってたの知ってた? あれが受けていたらしい、国民が喜んでいたということは、「日本国民はこどもである」ということなんだけど。 

 その手の企画記事はだいたい次のふたつのパターンで破綻しますよね。「家庭の国家予算講座」みたいなのも同じ。サラリーマンのおっさん、専業主婦、高校生のあんちゃん、中学生のねえちゃんあたり登場する。最後は必ず「パパのお酒(お小遣い)も減らさないとね!」で「ぎゃふん!」で終わり。ぎゃふんって。

1.あんまり大雑把に省略して、すげえ薄っぺらで、まったくわけのわからない話になっちゃって、聴かされている子供が不満そう。
 例えば「『はやぶさ』は砂クズ拾ってきてなんであんなに大騒ぎしているの?」という質問には「それはね、地球、月、火星以外の天体のことを調べる大きなチャンスだからだよ。宇宙のなりたちを人類が理解し、進歩に貢献すると期待されているんだよ」とか。なにがなんだか。

2.結局ある概念を子供にまともに説明できずに、むき出しのまま残って、不気味でかつ理解不能な話になって子供が居心地悪そう。
 
 例えば「役人」。これは説明できない。「官僚主義」など、そのコノートするものが子供に理解できるようには。「天下り」も説明が破綻する好例だね。

3.「子供はまだそんなこと知らなくていい!」と怒って誤魔化す。 

 あれ、みっつか。 

 ちなみに「子供」をそう書くのは差別だから、大新聞様は「子ども」と書いているそうだ。
 

 ところが「ども」には、「野郎ども」などでそうなように、元から「しょーもない連中」という意味があるらしい。でも大新聞が「お子ちゃま」と書くわけにもいかんので、誤魔化している。

 よいこのためのヴィデオ・ゲームのマーケティングこうざ。

 

 登場人物はステロタイプにサラリーマンのおやじと小学生4年生くらいの男子。

「ねえ、コレクターズ・エディッションてなんであるの?」

「それはね、パブリッシャーがコンジューマー・サープラスを獲得するためのマーケティングの手段なんだよ」

 まあ、ここで「パブリッシャー」と「コンジューマー・サープラス」と「マーケティング」とで、もうすでに説明が破綻していますね。

「それはね、ゲーム会社がお客さんからできるだけ金を搾り取るための作戦のためのものなんだよ」 

「どうして同じものなのに値段が違うの?」
(大新聞様のニュース講座でもそうですが、上の親父の答えじゃ話にならねえ、そこガンガン突っ込めよ、子供!と思っていてもなぜかスルーするんだよね)

「それはね、コンジューマーをセグメンテーションしてるからなのさ」(破綻)

「それはね、お客さんの中には、同じ用途の商品でも多くのお金を払っていいと思っている人たちと、払うお金はできるだけ少なく済ませたいと思っている人たちがいるからなんだよ。そういう人たちそれぞれにだいたい満足するような金額を設定するのさ」

「でもゲームの中身は一緒だよ? お小遣いも限られているし、払うお金は少ないほうが得じゃないの?」

「まあ、お前にはまだわからんだろうが、お客さんそれぞれ財布の中身が違うんだ。お前だって美紀ちゃんのお小遣いが多くて羨ましいっていってただろ。だから多くお金を払ってもいい人はいるんだよ。でも全く同じなのに価格が違うとおかしいから、コレクターズには要らない地図とか、しょーもないゲーム内アイテムとか、くだらないDVDなどがオマケについているんだ」

「パパがフィットで我慢するって言ってるのに、ママは隣の美紀ちゃんちのママが自慢げにレクサスを運転してスーパーに買い物に来ているから怒ってるのと一緒?」

「いや、それはよく誤解されるけどまったく違う。ディフレンシエーションなんだ。セグメンテーションてのは総需要曲線と呼ばれる、すべてのコンジューマーの需要動向を示す需要曲線一本を、層別に細かく分解したもの一本一本、すなわちそれらがセグメント(ツ)なのだが、それらを別なマーケットと看做して個別に相手にして商売をすること。

 ディフレンシエーションは、そもそも異なる需要曲線を有するコンジューマー間で商品差別化をすることなんだ。フィットのユーザーとレクサスのユーザーはそもそも需要曲線が別なんだよ。レクサスのユーザーは購入価格とか運用コストとは別のものを求めている。実際メルセデスやビーマーなどに対抗しているからね。
 でもフィットと例えばプリウスは同じセグメント内での競争といえる。どちらもユーザーは購入価格と運用コストを真剣に考える層だからね。そういうものを求める人たちでも自動車に払おうとするお金は違う。それらを満遍なく取り込もうとして、自動車メーカーは品揃えを広げるんだ」(破綻)

「いや、それはよく誤解されるけどまったく違う。フィットとレクサスはぜんぜん違う。レクサスはメルセデスに、フィットはどちらかといえばプリウスに似ている。それだけわかってればいい」

「でも日本のゲームには予約特典とかあるけど、あまりコレクターズ・エディッションとか聴かないよね」

「だからMBAマーケティングを専攻したプロが多数いる欧米のゲーム会社から、日本人ってのはマーケティングのイロハも知らないアホ、劣等民族と思われてるんだよ」(破綻)

「日本のゲーム会社は良いゲームを作ることに力点が置かれていて、あまりそういう一攫千金みたいな商売を前面に打ち出さないね。予約特典は早い者勝ちだから、ちょっと意味あいがコレクターズ・エディッションと違うけど、お金を払いたい人だけから多く貰うというのはほぼ一緒と考えていいかな」

「ダウンロード・コンテンツとか、どうして別売りするの?」
(え、コレクターズの話、もうナットクしたんかい?!)

「それはね、リセール(中古)、レンタル潰しの一環なんだ。利潤最大化を求める企業がただ乗り、フリーライダーと呼ばれる寄生者皆殺しをもくろむプレダトリーな戦術なんだね」(破綻)

「ダウンロード・コンテンツには二種類あるよね。ゲーム発売と同時に出すものと、ゲーム発売からしばらく経って出すもの。

 欧米ではレンタル屋さんがとても発達していて、とりあえずゲームをレンタルで遊ぶ子が多いんだ。ゲームを買うより払うお金が安いので、つまらなければそれで出費が済む。本当に欲しくなったらゲームを買うから損してるんだけどね。

 赤の他人のレンタル屋さんがいくら儲かってもゲーム会社は嬉しくないよね。

 ゲーム発売と同時に出すダウンロード・コンテンツは、レンタルで遊べるものより中身が多いし、本体を買わなければ遊べない。だからみんなレンタルはやめてゲームを買ってくれということだね。

 それと、これも欧米では中古屋さんが発達していて、ゲームを買った子は遊び終わるとすぐそこに売っちゃうことが多いんだ。レンタルで遊んでゲームを気に入った子は、安く済ませようとして中古品を探すよね。中古品が売れてもやっぱりゲーム会社は嬉しくない。 

 ゲーム会社が、ゲーム発売からしばらく経って出すダウンロード・コンテンツは、ゲームを中古に売らないで長く遊んで欲しいという意味だね。中古に出回るゲームが少なくなると、遊びたい人は新品を買うしかないからね」

「ドラゴンクエストはすれ違い通信のおかげで誰も中古に売らなかったから、中古屋が泣いててざまあみろって、ファミ通で任天堂の岩田が言ってたよ」

「岩田ってお前、任天堂の社長? 岩田さんだろ。そうそう、あれはダウンロード・コンテンツだけじゃなくて、もっと画期的にマルチプレイヤーのネットワーク・プレイを意識してうまくいったんだよね。だから長く遊ばせる方法は他にもあるってことだよね。
 お客さんが中古に売らないように、長く遊ばせるようにするためには、アクション・ゲームがマルチ・プレイヤー・モードつけるのなんかもそうだね。マップと追加の武器でも開発すればいいから安あがりですむ」

「日本だと、アバターとか、メイド服とか100円程度の別売りコンテンツはあるよね」

「お前、メイド服は買っちゃダメって言ったじゃないか。そうそう、日本のゲーム会社もそんなもので儲けるのは申し訳ない、フェアじゃない、武士の名折れと思っているのか、こそこそ小出しにしている感じだね。儲けるというより、ゲームを買ってもらったユーザーの興味を切らさないようにしているほうが目的かな。

 ところが、ダウンロード・コンテンツにはもうひとつの意味があるんだって、随分長くなったな。続きはご飯の後にしようか」

**********

 メルセデスもレクサスも、フィットやプリウスとのセグメンテーションじゃないのか?

 そうなんだよね、セグメンテーションとディフレンシエーションの定義は上であってるはずだけど、本当はここでディフレンシエーションのことがはっきり誰でもわかるようにフェラーリかランボルギーニが登場するべきなんだ。

 だがフェラーリのどれでもいいが登場させて、主婦がそれでスーパーに買い物に行くって、そこどこの街だよ!って話がぼやけてしまう。非常に苦しいけどメルセデスやレクサスで間違っているわけではないだろうから許してくれ。物語のため正確さは犠牲にしてしまった。

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