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2011年10月19日 (水)

アニメの文法(2)

 なんでこんな表題にしたんだっけ?
 
 そうそう、NYCC(ニュー・ヨーク・コミック・コン)でDragon Ageの新しいコミックシリーズが発表されると、どこかで読んだからだ。どこだっけなあ・・・。 

 ちなみにKotakuに、DAやMEのアーティスト(カトゥーニストかな)のことが書いてある。

 http://kotaku.com/5850753/the-cartoon-concept-art-of-mass-effect--dragon-age/gallery/1

 いやいや、このノリどうなのよ、と最初思ったけど、慣れというのは恐ろしいもので、もはやこうじゃなきゃDAじゃないくらいに見えてきてしまいます。

Xlarge_mattrhodes_daiiconcept
ファンでなくてもゲーマーならどこかで一度は目にしているだろう、フレメスのコンセプト・アート。

Xlarge_da2_cast_lineup
 ただし、べサニーの不細工っぷりは。こうならなくてよかった・・・。
(主人公ホークの顔をやたらいじってると、メチャ不細工なべサニーが登場することもありますけどね)

Xlarge_me2_mattrhodes_subjectzero_0
 Mass Effectのコンセプト・アート、キャラ設定、絵コンテもされているようだ。
 あ、これ丁度いいな、サブジェクト・ゼロ、ジャックのヴィジュアル設定の案ですね。

 だいぶ前ですが、(っても去年か)読者の方の口車にのって(いや背中突き飛ばされて感謝してますよ!)ME2の紙芝居まではじめてしまった頃。

 DA:Oのときは、ココログの不具合で多数掲載できなかったため画像自体を吟味したので、一枚一枚なにかコメントをつけることを自分に義務づけていた。プロのコメディアン、それも最高レベルの連中がやっている"IPPON"、元々はダウンタウン松本が深夜にこっそりやっていて、カルト的に受けていた「写真を見て一言」みたいなつもりで、(出来栄えはプロに比べるべくもないが)愉しくやっていた。

 ところがME2をはじめたあたりでは画像を何枚でも掲載できるようになり、しかもDA:Oの数倍もアクション・シーンが多いため、その「一枚に必ず一言」の方針が挫折した。

 丁度、ジャックの登場シーンの頃だ。セリフはほとんどない。
 あきらめて、ただ画像を羅列してみた。

 フレンチ・コミックみたいで、これはこれで味わいがあるな、と思った。

 そのときも書いたのですが、コミックやアニメには実は「文法」がある。

 どういう意味かと言うと、文法を知らないと「読めない」。

 いまや大陸国にも「新幹線」なるものが開通しているから違うだろうが、かつては、日本にはじめて出張旅行で来た大陸国人は、高速で運行中の新幹線の通路を立ちあがって歩けなかった人が多かった。
 いや、まじで。だって私は同行して何回も目撃したから。
 あれは「慣れ」、「学習」なんです。

 日本人でもアメリカ人でもフランス人でもいいけど、子供の頃からアニメやコミックを見ているから読める、わかる。

 そして、文法は日本、アメコミ、フレンチで昔は全然違っていた。

 ところが、(アメコミはアメ車と一緒で日本では今でもさっぱり、ガン無視だが)日本人作家がフレンチの文法を取り入れ、またアメリカ、フランスなども日本のコミックの文法を取り込み、だんだんグローバリゼーションが進んできちゃった。

(笑い事じゃない話。藤子先生の「ドラえもん」をフランスのTVで放映してるとき、現地の日本人のお子ちゃまが「日本のだよ」と自慢したら「これはフランスのマンガだ。うそつきの日本人め」と周りからガッツリいじめられたそうだから。それを聴いたときには、のびた君のどこがフランス人だよ!と思ったけどね。「ベルばら」ならともかくな。どちらも大人気だったそうだが)

 以下、事実誤認、間違い抜け漏れあればご指摘いただきたい。

 ざくっというと、手塚治虫の前は、田河水泡でも長谷川町子でも(当時の日本人が理解可能な)演劇的な文法であった。前書いた「遠近法はキリスト教文明が発明した文法」説にこじつけるなら、遠近法のない世界。歌舞伎とか、能狂言とか、書割りの前で演じる旅芸人の舞台とか。

 手塚治虫がウォルト・ディズニー(のアニメ)をミミック(模倣)してコミックを書き始め、遠近法だけじゃなく、映画的文法も一気に日本の漫画に導入された。日本のコミックは「マンガ」として非常に特異な形で発達をはじめた。ファースト・インパクト。

 石ノ森章太郎先生がフランス映画の当時のムーヴメントに触発された別の文法を取り入れたり、さいとうたかおが「彼(章太郎)には勝てない」と少年向けとは別ジャンル、エロ・グロ・ナンセンスが中心だった「劇画」を深堀りして一大ジャンルにしたりした。

 あ、これ追加。「少女マンガ」ちゅうのは日本独特の世界であった、と言い切っちゃっていいかな? なんで発達したのかな。丁度このあたりですね。

 やはり映画(アメリカン・ニュー・シネマ)や、ごくごく一部の好事家の嗜みであったフレンチ・コミックなどの影響を受けたと言われる大友克洋がデヴュー。コミック・アニメの世界に事実上のセカンド・インパクトを与えた。

(その頃、フレンチ・アニメのオムニバス映画「ヘビー・メタル」(1981)が日本でも上映され、不肖私、ガキンチョのくせに偉そうに観にいったが、やはりちんぷんかんぷんであった。あのころからセリフほとんどないんだよな。興行的には散々であったようだ。日米戦の日本兵に関する部分、太平洋戦争におけるB-17のエピソードが出てくるところ、で一部内容を省略していた説もあった)

 大友克洋自身が制作した映画"AKIRA"は、日本では興行的にはいまひとつだったようだが、高い評価は国内に留まらず、フレンチ、アメコミなどにも影響を与えた。2005年、フランスの芸術文化勲章シェヴァリエを受章。

 あまり知られていないが、石ノ森先生のコミック「幻魔大戦」(平井和正原作)の映画化(1983)のキャラクター・デザインは大友。ふたりとも宮城県出身で大友は石ノ森の存在は相当意識していた。映画自体は・・・。残念賞。キース・エマーソンせんせのサントラと主題歌は・・・。うーむであったが。

 個人的にはこの頃、谷口ジローのハードボイルドものも大好きだったのですが、「インパクト」まで言うのは褒めすぎだろうなあ・・・。活躍の場がずっと「劇画」寄りであったので人気が限定的だったのかもしれない。

 大友克洋、谷口ジロー、藤原カムイ、浦沢直樹、最近では松本大洋などがフレンチの大家メビウスの大ファンであるというのは、どこにでも書いてありますね。両者はもう融合しちゃって見分けがつかなくなっているのかもしれない。

 一方アメコミに影響を受けた作家? 誰だろう。タツノコプロ。吉田竜夫。それはあるかも。タツノコ繋がりで望月三起也? 違うなあ。ハリウッド映画の影響はあるだろうけど。
 手塚プロ出身だけど寺沢武一? 完全に日本人の作品だと思いますけど?
 荒木飛呂彦?(また宮城県きた) ヨーロピアン、イタリアンですよね。ルーツはミケランジェロ(マイケランジェロ)だそうだ。

 おしなべて脳天気であったアメコミのヒーロー・ヒロインたちが、ある頃から突然「カルマ」を背負い始めたのも、日本のコミック・アニメの影響ではないかと思います。手塚治虫の作品の主人公たちは例外なく、なんらかの「カルマ」を背負っていた。同世代の日本の作品もみな右倣えだった。「巨人の星」はともかく、「アタックNo.1」の鮎原こずえなど(ネタバレになるから書かないが)ありゃ、ひでー話だぜ(コミック・アニメとも)。あれは必要ねえよな。そういう「無理矢理のカルマ」の部分が、宮崎駿が手塚治虫に愛想を尽かした理由のひとつかもしれない。

 宮崎駿、全部観ているわけじゃないので言いっぱなしになるけど、あちらの主人公は「カルマ」なんて背負っていない。むしろわざと忌避してる感じまでする。じゃあなにがモチベーション、主人公の衝動の源泉かというと・・・。「信念」かな?

 宮崎駿といえば、ピクサー(故ジョブズがジョージ・ルーカスから買収、現ディズニー傘下)の監督・アニメーターは宮崎駿のアニメーションに触発されたと公言していたり、今や日本アニメの代名詞の扱いですが、サード・インパクトと呼ぶのはどうか。
 
 映画「マトリックス」(1999)も、ウィリアム・ギブスン(スチーム・パンクのサイファイ作家)、ジャン・ボードリアール(フランスの思想家)のほか、"Ghost in the Shell"、「攻殻機動隊」(1995)などの日本アニメに強く影響を受けたそうだ。

 "Ghost in the Shell"は、"AKIRA"と並んで、アメリカのちょっとした大学のある街なら、今でも必ずどこかの映画館で上映しているようですが、これもインパクトというのとは違うかな。

 思いつくだけでもこれだけあって、多分私の知らないもっと膨大な事例があるのでしょう。

 ええっと、話を元に戻すと、私個人、フレンチの文法に違和感はあまりない。影響を受けた日本の作家の作品に数多く触れてきているからだと思う。

 かたやアメコミは今でも全然ダメ・・・。ひとりで立って歩けません。

 熱心な友人から、観ろ、読め、としつこく奨められていて、一応買ったけど、へそ曲がりだからずっとほったらかしていた、アラン・ムーア原作、デイヴ・ギボンス作画の"Watchmen"のコミックとザック・シュナイダー監督の映画。
 そしてメビウスの"L'INCAL"(アンカル)。

 "Watchmen"のコミックは英語版。
 アラン・ムーアもギボンスもイギリス人ですが、中身は間違いようのないアメコミ。
 辛かった・・・。ストーリーなどが辛いんではないんですよね。文法なんですよ。
 もちろん、グラフィック・ノヴェルと称するだけあって、テキストは膨大。でも辛いのはそこでもない。
 あー、なんで辛いのか言葉にできないなあ。

 ちなみに映画はビックリするくらい原作そのまま。ザックってば、よくぞここまでなぞったよな、というくらい。アラン・ムーアというのは本当に気難しい作家らしく自作の映画化自体に大反対。契約上本人に差し止める権利がなかったようだが、(原作を完全になぞった)ザックの映画の存在自体、認めていないそうだ。そういう理由で原作そのまんまだったのでしょう。なお、ザック・オリジナルの映画、"Sucker Punch"(2011、邦題は恥ずかしいので書きたくない)は事前の期待が大きすぎただけに、「うーん」でした・・・。

 フランク・ミラーのグラフィック・ノヴェル、"The Dark Knight Returns(Batman)"も"Watchmen"と同時に購入していた。映画「ダーク・ナイト」は面白かったし、ゲームのなんとかアサイラムも面白かったので、「やっぱ食わず嫌いは良くない、バットマンもマジメに読んでみよう!」と思ったらしい。忘れたけど。

 あの映画とは何の関係もない・・・、みたいです。
 最初の数ページで挫折したので、良く知らない。

 ほんとに読めないんだ、と愕然とした。

 英語以外からっきしダメなんで、"L'INCAL"のほうは日本語訳。これは大丈夫。わかる。わかるし、こういう画風?の作家、日本にたくさんいるじゃん!

 ただそれだけが書きたかったのだ。今気がついたけど。 

 あ、アニメの文法じゃなくてコミックの文法の話だった。ま、いいか。  
  

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