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2011年10月 6日 (木)

Big Trouble in Big China

 "Big Trouble in Little China"なる映画をご存知だろうか。

 imdbによれば同名の作品はいくつかあるみたいなんで、ジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演のこっち。1986年か。時代は流れたなあ・・・。

 http://www.imdb.com/title/tt0090728/

 このコンビの「ニューヨーク1999」、"Escape From New York"(1981)があまりに面白かったので、これも騙されたつもりで観た。

 映画の中身自体は、どーってことない。パルプ・フィクション的サイファイ・ファンタジー・アクション・スリラー。
 普通のトラックの運ちゃん、腕っ節と反射神経(reflexes)には自信のあるブルーカラー丸出しのラッセル。仲間を何の気なしに助けたら、サンフランシスコのチャイナタウンに巣食うニ千年以上生き続けている呪術師と、その配下の雨(Rain)、稲妻(Lightning)、雷(Thunder)なる三体の呪術師率いるおっかない地下集団と戦う羽目になったというお話。

 B級RPG丸出しやん、というプロットですが、その三体の呪術師との戦いは確かに面白かった記憶がある。当時としてはSFXもかなりまともだった。

 敵の呪術師のボスと、主人公ジャック(ラッセル)のやりとり。

 "You ready, Jack?"
 "I was born ready."

 記事の中身とは関係ない。表題はただのしゃれ。
 L.A.のチャイナタウンは、昔の面影今いずこなほど廃れてしまったとどこかで読んだ。サン・フランシスコのほうはどうなんだろうか。

 大陸国のほうはもうLittleでもなんでもない。Bigになっている。国力もヴィデオ・ゲーム産業も。

 悲しいお知らせだ。いや、薄々こうなることは予期していたので、悲しみもだいぶ減殺(げんさい)されている。

Big Changes to Cryptic's Neverwinter

http://pc.ign.com/articles/119/1198498p1.html

 記事冒頭にある"sugardaddy"。なんと、「援交」のことだって?!
 あ、そうか、シュガー・ダディ、甘い言葉で引き寄せるダディ(おっさん)か・・・。新自由主義社会いずこも同じ拝金主義か(その話題書くと読者が減るからやめ!)。

 簡単に経緯を。 

 借金でクビがまわらず存続すら危ぶまれていたAtari。株主と債権者の突上げも厳しく、手っ取り早くキャッシュが欲しいので、売り物になる資産を探したら、Star Trek Online、Champion Onlineを開発した子会社Crypticが目に留まった(というか他に目ぼしい物件がなかった)。

 大陸国の有名MMO会社であるPerfect Worldが買い取った。

 Crypticは、Dungeons and Dragons(DnD)4.0準拠のマルチ・オンライン・ゲーム(MMOではない)、"Neverwinter"を開発していた。

 Atariは、DnDに関するデジタル・コンテンツのライセンシー契約をWizards of the Coastと交わしていた。訴訟が色々あって、このPerfect WorldへのCryptic売却が引き金となったのか、一部を除いてすべての契約を解消した。
 例外が、(過去リリースしたものを除くと)丁度リリース・開発時期にはいっていた次の三つ。これで打ち止めということ。

 "Daggerdale"。すでにリリースされている。だが開発資金が底をついたのか、眼に見えるバグすら修正できない状態。DnDの世界観も踏襲し、コンバットもなかなか面白かったので非常に残念な作品。続編も今のところ期待できない。  

 "Heroes of Neverwinter"(HoNW)。facebookの非同期ブラウザゲーム。オープンベータ中だが、私の場合クローズドで飽きてしまった。DnDシステムの弱点であるが、低レベルの冒険者たちはそこらのおっさん(おばはん)と変わらない能力しかない。そこを飽きさせずに遊ばせるには何らかの工夫がいるのだが、特にこれといったことをしていないので、いっぱしの冒険者になるまでの繰り返しバトルが異常に長く、おそろしく退屈で、億劫。

 そして、Crypticが開発中であった"Neverswinter"。そのライセンシーの権利はPerfect Worldに引き継がれた。

 DnDファンにとって、ついにAtariがDnD独占ライセンシーを手放したのは吉報である。
 "Neverwinter Nights 2"、そして"Dungeons and Dragons Online"(DDO)以来久しく世に出なかったまともなDnDゲームが、ようやく出るんじゃないかと期待させられるから。
 なお、以前から稼動中のDDOについては、開発運営会社ターバインと、そこを買収したワーブラが権利を保持している。

 Crypticの"Neverwinter"開発コンセプトは、未だかつて他では二度と実現していないほど大規模でかつ活発なユーザー・コミュニティーが存在していた"Neverwinter Nights"(BioWare)のようなファンに熱狂的に受け入れられる世界の再現であった。
 よって、自社の"Star Trek Online"、"Champion Online"のようなジェネリックなMMOの路線はとらず、マルチ・オンライン、インスタンス・ダンジョン・ベースのco-opマルチ・プレイを模索していた。
 この発想のマルチ・プレイ・オンラインにはあまり類似のものが見当たらないが、上記のDDOや"Guild Wars"が近いかもしれない。

 しかもその肝となるのは、「ユーザー・メイク」の自作ダンジョンになるはずであった。これはHoNWでも試みがなされている。まあ、あまりご存知ない方は、「リトル・ビッグ・プラネット」の自作ステージを見ず知らずのみんなが遊んで評価する、と思えばいいかも。

 IGN記者がこの買収を「援交」とまで言ってしまうのは、結局Perfect Worldは、Crypticが進めてきたco-opマルチ・プレイを全部否定し、(私も、IGN記者も言外にそう思っている)「ジェネリックな」フリー・トゥ・プレイのMMOに路線を大幅に変更したからである。

 そして記者が危惧するとおり、"Vindictus"(「マビノギ」かな)のようなジェネリックなMMOを目指すということは、本来DnD4.0ルールセットが指向していた「アクション」を完全に否定してしまうことなのだ。
 コンバットはマウス・クリックで行なわれ、パターン分析と反射神経(reflexes!)が重要である。それにあわせるためにDnDルールセットは大幅に改変されてしまうのではないか、と記者は予想している。

 数多くのカスタマーを誘引するには、「アクション」主体のDDO、「タクティクス」主体の"Baldur's Gate"、"Neverwinter Nights"は「敷居が高すぎる」。

 そして前身である"Star Trek Online"、"Champion Online"と同じエンジンを用いるのであるから、MMOに作り変えられた"Neverwinter"の出来栄えは(前作ふたつを少しはプレイしてみた私に言わせれば)簡単に予想可能である。つまり、長い間遊ぶに値しないものになる恐れが大である。

 有料コンテンツは、さらに恐ろしいことになるんではないだろうか。例えば当初の5つのクラスは無料でも、パラディンなどの新クラスは有料になる?

 「無料」と称して、その実、課金でコンジューマー・サープラスを絞りつくす商法。
 ゲームが面白いかどうかではなく、どれだけ儲かるかが主眼の開発手法。

 "Dark Souls"はDLCを出さないそうだ。欧米(大陸も半島もだ)のパブリッシャーから見れば「だから日本人はバカだ。商売を判っていない」と笑うだろう。

 バカが勝つ時代はもう来ないんでしょうかねえ・・・。

 

 

 

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