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2011年9月 6日 (火)

サイファイ&ロープレ補足。

 あー、やっぱ前の記事は記事数稼ぐためにも分けるべきだった・・・。と大後悔中。

 「敷居が高い」、かつて「好事家の嗜み」であったSF(サイファイ)とRPG(ロープレ)ゲームが、今や日本人にとっては六本木のねーちゃんでも大阪のおかんでも説明抜きで通じるリテラシーレベルである、という主題だったのだが、自分で読み直してもサイファイのところ膨らませすぎ。

 もちろんサイファイ即ちアバターではないし、ロープレ即ドラクエではない。両者とも「定義不能」なところが、あの「ゾウの時間(略)」の生物学者の先生がおっしゃるとおり「多様性」を目一杯謳歌している、あるいは生存のために「多様性」を発揮せざるを得ないということかもしれない。

 それから(あー、また書きたかった主題からずれていく(笑))、すごく大事なことは、サイファイもロープレも、あたかもミトコンドリアのように他のジャンルに取り込まれて、共生していること。 
 だからサイファイもロープレもれっきとした「ジャンル」でありながら、一方では「要素」でもある。
 サイファイ・リテラシーが高まっているのは日本人だけではないと想定すると(あながち嘘でもないだろう、あちらの洋ドラでもサイファイものは結構人気だ)、ちょっとしたタイムトラベル的発想とか、パラレルワールド的発想などを取り込んだ一般映画が少なくないこともうなずける。
(残念なことに真正サイファイを狙ったはずの映画のほうが、ちょこっとサイファイ要素を取り込んだ映画よりちっとも面白くないという哀しい事実もある。特に邦画のそれは心底情けないレベルのものがあるが実名は控える)

 もちろん、サイファイなど「正気なアダルトが口にするものではない」という雰囲気もかなり強そうで、頭の固いアカデミーが選ぶオスカーをサイファイがとった例というのはない。ファンタジーでは「指輪物語」がとっている。「アバター」がなあ・・・。あれですら「ハートロッカー」ごときに奪われたのもアカデミーのサイファイ・ヘイトのせいだと思ってます。
(友人にいわせれば芥川賞も取れないそうだが、そちらは全く興味がないから確証はない。)

 つーかね、ミトコンドリアとかさらっと書いて済ませているのも、読み手のサイファイ・リテラシー依存ですよ。さっきWikipediaのその項眺めてたけど、すぐ眠くなってきたもの(笑)。なんとなーくわかったような気になるのは「パラサイト・イヴ」のおかげ。
 そして「パラサイト・イヴ」はホラー大賞作品。SF大賞ではない。「日本のSFはダメになりました」の傍証なのかどうかわからんけど。

 RPG要素が全てのヴィデオ・ゲーム・ジャンルに取り込まれているということは説明不要でしょう。こう言う場合は「RPG要素」を定義しないといけないけど、そんなの無理なんで「RPGぽい」と感じられる点を羅列することで許してもらおう。
 形式的には、経験値、レベルアップ、装備グレードアップ、スキル・タレント選択、マルチクラス、プレステジ(上級)クラス、マルチプレイの協業スキルなど。
 物語レベルでは、選択とその結果分岐(マルチプロット)、マルチエンディング、コンパニオンやNPCのキャラクター設定、それらとのインタラクション、物語のコンティニュイティなど。

 あらゆる意味でRPGとは対極と目されているFPSですら、いまやRPG要素が皆無なものなどほとんどないようだ。アクションゲームには形式的にはRPGと見分けのつかないレベルのものすらある(「ゼルダ」がRPGかどうか論争もあるようだ)。
 もちろんFPS要素、アクション要素がRPGジャンルに影響を及ぼしているのも間違いない。RPGジャンル自体のサブジャンルも昆虫並みに(は言い過ぎだけど)多様化している。
 タクティカル・シミュレーションRPG、シューティングRPG、アクションRPG、アドヴェンチャーRPGなどなど。
 多分存在しないのはフライト・シムRPGくらいだ(あったら叱ってください(笑))。

 FPSなどの「主流」ゲームは、肉食恐竜と同じように生き残り戦略が限られている。どのタイトルだって完全に似てくるし、そうでなければ実はユーザーが手をつけない。モノカルチャーになる。RTSだって同じ。今はこの世の春を謳歌しているが、いずれ環境変動があったら一番もろいかもしれない。

 RPGは、「弱者」であるから生き残り戦略を色々編み出さないといけない。オールドスクールRPGという古典的形式はいずれなくなるかもしれないが、ここまで多様化し、また他ジャンルと共生してしまっている以上、ヴィデオゲームからRPG要素がなくなるということは考えにくい。

 もう最初に何が書きたかったかわからなくなってしまいました。もういいや。

 先に「サイファイは正気なアダルトが口にするものではない」と書きましたが、そっちは「しょんべん臭いガキ、異性にもてないオタク」という蔑視で済む。それでも「サイファイが好き」とカミング・アウトするのには、昔はかなり勇気がいったらしい。誰でも男の子は女の子にもてたいわけだから。あこがれの彼女に「なに宇宙船? 子供っぽ-い」とケラケラ笑われたら自殺したくなるだろう。そんな映画あったなあ。

 RPGはDnDの影響が非常に強いですから、かつて事態はずっと深刻でした。
 そもそも「魔法」の物語だ。「魔法使いサリー」か「魔女っ子メグちゃん」しか思い浮かばない私とちがって、あちらで「魔女」はやばいっしょ。
 さらにゲームには「悪魔」が登場するわけです。そしてDM(ダンジョン・マスター)はその「悪魔」の演技をするわけです。プレイヤーが反人反妖のティーフリングなどの悪魔キャラを演じたりもする。

 形式的に神秘主義(オカルティズム)、悪魔崇拝(サタニズム)と看做されてしまう。「いい若いもんが、真昼間から納屋とか天井裏に集まって、なにをしとんだよと」。いぶかしげな親がのぞいてみたら魔女とか悪魔の絵、あの召喚陣なんかが描いてあって「うちの子は気がふれた」となる。
 
 そういう理由で、あちらのRPGゲーマーは、以前は最後までカミングアウトはしなかったそうだ。ここでも何度か引用しているサイト、The Escapistは、元々そういうRPGへの偏見を打破するために創設されたという。以下Wikipedia(en)から引用。下線は私。

The Escapist is a web resource site that advocates and supports role-playing games(RPGs) as a social and educational activity, and works to educate the public on the true nature of gaming and dispel myths and misunderstandings about the hobby.

 まあ日本じゃ考えられないすけどね。ファンタジーやサイファイのコンテンツでそこまで思いつめるってことは。

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コメント

今日は星新一生誕85周年だそうですよ。

しかし、「生誕何年」てのは「没後何年」にはない違和感がありますな。キリスト教的発想なんでしょうか。

 なるほど!サイファイが駄目なだけで純粋(?)ファンタジーはOKなんですか。まあ、確かにスタトレとかSWがアカデミー賞取るなんて考えられませんからね。
 だけど古のヘイズ・コードじゃないですが、現実社会では重すぎて受けの悪いテーマでも、サイファイなら、あるいはゲームなら描けるというのは有ると思います。アバターの原住民はもろアメリカ(に限らず)原住民搾取の図形ですし、DA2のエルフも現実社会の被差別民族の引き写し。宇宙人だ魚だと一部で不評ですが(笑)、異民族、エイリアンなんだから異形でなきゃおかしい。

 あと日本人のサイファイ・リテラシーが異様に高いのは、手塚・藤子先生のお陰、「マンガ」の効用が大きいのではないでしょうかね。原子力を内蔵した人型ロボット、ロボットが繰り出すタイムマシン、4次元ポケット、etcetc。スタトレの転送!は知らないとしても、タイムマシンを知らない日本人はいませんから。女性なら竹宮・萩尾先生か。「地球へ」というのは超能力者完全抑圧体制の転覆話ですからね。
 ああやっぱり、他人様のブログでコメントが長くなってしまいました。申し訳ありません。

m様。
 そうそう、そう言ってましたね。その関係でNHKが特集番組をやって、それにうちの姪っ子がまだお子ちゃまなのにかぶれて没頭していたので鼻で笑ってあげました(笑)。
 筒井康隆を読めと。母である妹にメチャクチャにらまれました。

 人生達観して好き勝手言う叔父ってのは、ギャムレンだけではなく、物語の定番ですけどね。

 「没後」「生誕」は、つまりそれだけネタがないんじゃないですか。トヨタ自動車みたいに毎年何かの何周年記念のセールやってるようなものでは?
 だって「85」ってなに? 5でしか割り切れないよ? 何かの秘教術にある数字?

 出版業界はしゃれじゃなくまじめに苦しいみたいですからねえ。やっぱその道方面の商売目指さんでよかったのかな・・・。

L様。
 アカデミーによれば、「指輪物語」は芸術、文芸なんでしょう。 「アバター」は与太話、ホラ話なんでしょう。友人によれば、アカデミーも芥川賞も現在の選考委員が一新されない限りサイファイ受賞は無理だそうです。

>あと日本人のサイファイ・リテラシーが異様に高いのは、手塚・藤子先生のお陰

 漫画は多大な影響ありますね。わたしの主張は六本木のねえちゃん、大阪のおばちゃんまで含めないといけないので、テレビアニメまで入れるんでしょうかね。

 それと、かつて一般市民の「画力」は日本人が圧倒的に勝っていた。私だってお子ちゃまの頃のクラスの半数近くは「何かは描けた」。それって異常な事態ですよ。国民全員が大将軍様の絵を描かされている国はあるかも知らんが、かなりの比率の人が漫画やイラストレーションを好き勝手書いてる国なんておかしいです。ありえない。
 それがすなわちコミケ文化に開花していったのでしょうが、ファンアートを見ているとアメリカあたりも最近は追い上げが壮絶なペースなんですけどね。

 竹宮・萩尾両先生は、男性ファンの比率が・・・、あ、不正確だな、一般の女性作家にしては男性ファンの比率が有意で多い方でしょうか。でも、コテコテのSFを漫画でやろうとすると。ああなっちゃうんですよね・・・。ファンのテロ攻撃が怖いのでお二人の作品名は隠すとして、意味は最後まで結局わからなかったです(笑)。
 
 それとコメントは長くてかまいませんよ。気にせずに。

 

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