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2011年9月30日 (金)

信者と亡者

 「信者」ってのはネット用語でしょうね。意味は説明不要でしょうか。英語でいう「ファンボーイ」と似たような意味かもしれない。

 どういうのがそうか、を知りたければ、そうねえ、例えば昨日届いたナントカの軌跡の前作の読者レヴューでもAmazonでのぞけば一目瞭然である。圧倒的多数の信者たちと、それに騙されたと怒っている非信者たちが色々書いている。

 BioWare亡者の「亡者」ってのは「信者」になるのだけはイヤだったけど、かといって適当な言葉がないからむリやり使っている。

 本来の意味はもちろん死んだ人。死んでも成仏できずにそこらへんをうろついている人。幽霊。
 そこからの連想で、良く使われるのは金の亡者、我利我利亡者、権力亡者、まあ、いい意味では使わない。
 BioWareに対する愛の亡者って意味(これもいい意味ではない。特定対象に注ぐ愛は美徳ではない)。

 Dark Soulsだと、「亡者」は"a hollowed man"かな。死んでからっぽになっちゃった人という意味。
 「信者」は、DnDとかでは"a devotee"かな。英語でもそのまま熱狂的心酔者って意味がありますね。

 これまで両者の違いがうまく説明できなかったが、この間、ある女性と食事がてら話をしていて「これやん!」と気がついた。

 彼女とは、映画好き同志の仲なんで、たまに劇場まで観にいったりしていますが、とにかく特定の洋物男優が大好きで異常なまでにご執心。まあ、それだけなら映画ファンとしては普通で、そんなに異常でもないかな。

 何人かいるお気に入りのうち、最近では特定のひとりにハマリ倒しているらしい。出演作で日本語になったものはだいたい観終えたらしく、ロンドン(そう、イギリス出身の俳優である)から日本未公開のTVシリーズのDVDを取り寄せようか、まで考えているらしい。英語がそんなにわかるわけでもないのに。

 まあ、ここまでもファンなら普通かな。ちなみにその男優の実名を出すと色々話が拡散しちゃうので隠す。日本で誰でも知っているような作品にも結構色々出ている人だ。

 ところが、どれだけその男優のことが好きか、どれだけ作品を観倒したかを延々と話してくれた後に、こうのたまった。

「やっぱ彼の出ている作品にハズレはないわ!」

 こえーよ!(笑)

 それ、こえーってば!

 彼女がその男優の「信者」であると確信した瞬間である。

 そして、私は亡者かどうかわからんが、少なくともBioWare「信者」ではないな、とも確信した。

 説明しよう。

 どんな男優だって、複数の映画に、毎年なんらかの作品に出演しているのであれば、そりゃハズレはあるよ。出演作ほとんど全部「ハズレ」っていう人だっているし?
 「すべらない話」だって半分近くは本当はすべってるし。
 どんなゲーム・メーカーだって、「あいたたたっ」てのはありますよ。「やっちまったよなあ」ってのは。

 私が自分のことを「亡者」と自嘲気味に呼ぶ時は、そういう「あいたたたたっ」っていうものであっても「あばたもえくぼ」、「できの悪い子ほど可愛い」という意味のつもりだ。
 DA2はどう考えてもゲーム史に残る作品とは言いがたい。別段凡作でもないけど。でもいいの。フェリシア・デイ? EAのマーケがむかつく? いいの。もう何も考えてないの。
 そういう風に、Dark Soulsの「亡者」のように、「あんまり死にすぎてなんにも考えられなくなった」状態のつもりである。
 喩えるならダメ虎が好きでしょうがないトラキチだ。もちろん最近はそんなにダメでもなくなったけど。

 「信者」はご承知のとおり、全然違う。好きな女性に「あばた」はそもそもないのだ。見えないのだ。大阪の子供のいるおかん95%(推定)が口にするように「うちの子はやればできる子」なのだ。大抵の場合はなーんもやらんのだけど。
 喩えるなら玉木という評論家が「優勝予定調和説の信奉者たち」と揶揄するG党だ。もちろん、最近読売はあんまし優勝していないけど。

 「愛は盲目」というが、その愛にも強度に差があるというか種類に差があるんだなあ、とやけに受けて、いつまでも笑い続けてしまった。

 "Fanboys"(2008)なる映画について以前書いた。
 スターウォーズのファンボーイ(含ファンガール)たちが、難病のため死期が迫った仲間のために、エピソード1の公開前にルーカスのカリフォルニアの本拠地からフィルムを盗み出して観てしまおう、という企み。東海岸の子達なので、仲間のヴァンに乗り込んでアメリカ大陸を横断しなければならない。

 しばらく日本では公開もDVD発売もされなかったが、日本の熱狂的ファンたち(devoteesだ)が署名を集めて、たしかDVDは発売されたはず。私は英語版で観ていた。
 その話は次の記事。ぜんぜん読む必要はない。

http://vanitie.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post.html

 ただ、その映画の中の次のシーンには腹を抱えて笑ってしまった。ちなみにこの映画の時代設定はエピソード1上映の前年だから、1998年あたり。
(imdbには、どうやら私の持っている版とは違う版のセリフがクォートされている。今回はそっちを訳した)

**********

ウィンドウズ「ハリソン・フォードは史上最高の男優だ!」
エリック「史上最高って、それ映画全部のこといってる?」
ウィンドウズ「ハン・ソロ、インディアナ・ジョーンズ、もちろんそうだよっ!」
エリック「ブレード・ランナーのデッカードもか」
ウィンドウズ「でしょ。史上最高の男優だよ。彼はハズレ映画には一切出てないからねっ」

(主人公たちの車は、「シックスデイズ・セブンナイツ」(Six days Seven nights、1998)の看板の前を通り過ぎる)

 (笑)。

 お前の訳なぞ信用できんという方のため、原文は本記事末尾に。

**********

 その話を(すっかり同じじゃん!という意味で)彼女に教えてあげたけど、きょとんとしているだけであった。
 もちろん彼女が、いくら「こえー」と言われても、発想を変えることなどないんだろう(でも、女心と秋の空か・・・)。 

 さらに、こちらもブログでも何度か使いまわししている、GameSpotのエディターが、そこを去るときに書いた「ファンボーイへの手紙」。
 本当にいつ読んでも笑える。面白い。

 http://vanitie.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-7d56.html

**********

Windows: Harrison Ford is the greatest actor of all time!
Eric: In the history of cinema?
Windows: He's Han Solo, Indiana Jones. Yes!
Eric: Deckard from Blade Runner.
Windows: Yes. Exactly. Greatest actor of all time. He's never done a bad movie.
[the van drives by a billboard for the 1998 movie "Six Days, Seven Nights"]

 

 

 

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