フォト
無料ブログはココログ

« PCゲーミングの現状と将来(1) | トップページ | PCゲーミングの現状と将来(3) »

2011年9月11日 (日)

PCゲーミングの現状と将来(2)

 二回目は、BioWareの創業者の博士おふたり。

 ここでは欧州市場でも期待の大きい、PC版のみリリース予定のSWTORを念頭においてお呼びがかかったのか、それともCRPGの雄として毛色の変わった人たちを選んだのか。

 珍しくバラバラにインタヴュー。まとめて欲しかった(笑)。

**********

Dr. Ray Muzyka, cofounder, BioWare

・(欧州市場について)活気があって急速に伸びてるね。PC市場の規模がシュリンクしていくという説は幻想だった。デジタル・ゲーミング、オンライン・ゲーミング、オンライン・セールス、ソーシャル、ブラウザ、ライトなMMOなどが広がっているね。様々なテイストはあれど、PCゲーミング市場全体は活気があって、とても楽しみなチャンスだと思う。

・(北米に対して欧州が優勢なジャンルは?)ドイツ、フランス、UKのセールスチャートとアジア、北米のそれらを見比べるのは面白いよ。はっきりしたトレンドがある。ドイツではストラテジーとRPGは大人気だし、FIFAなどスポーツゲームも好評だから、BioWare/EAにとって好ましい市場だ。欧州全体でみても我々の商品ポートフォーリオの馴染みがいいからとても大事な市場だよ。

・(PCゲーミングに対する最大の脅威は)変化が急速なことだ。オンライン接続の普及はチャンスもチャレンジももたらす。いくつか対応している方法があって、ソーシャル、ブラウザ、コンソール、PCといった異なるプラットフォーム間の協調関係(interoperability)を維持して、同じIP関係のゲームをそれぞれの上で遊んでもらえるように誘引づけることがひとつ。

 またPC市場に特化した本当にエピックなゲームも必要だ。MMOでも、F2Pでも、ソロゲームでもいい。最近の例でうまくいったものもあるし、これからもうまく行くと思っている。
 コンジューマーがどうやってゲームを入手し、どうやって遊ぶかは変わってきている。チャンスであってもチャレンジであっても、ファンが感じていることを良く理解して、どこに向かおうとしているか、何を望んでいるかを見極めることが大事であることに変わりはない。

・(5年後のPCゲーミング業界は)マルチプラットフォーム間の協調関係を維持するトレンドが続く。相手がどんなプレイヤーであっても、どのように、どこで、何をどうやって遊びたいのかを実現していく。同一IP(フランチャイズ)のゲームをソーシャル、ブラウザ、コンソール、PC、モバイルなど異なるプラットフォーム間で提供していくのはとても大事なことだ。それらすべてに関連する意味づけがあって、どんどん重要になっていき、急速に普及していくと思う。

**********

 ムジカ博士は、EAのRPGの総元締めですから、PCゲーミングに限定した話じゃなくなってますね。異なるプラットフォーム上への展開というには、Dragon Ageがやろうとしていることもその一環でしょう。iPhoneに狂ってしまったギャリオットと違って「PC市場に特化した本当にエピックなゲームも必要だ」と言ってる点にはほっとしましたが、MMOはSWTOR(あるいはMysticブランドのMMO)、スタンドアロン(ソロ)はMEとDAでいいとして、コア向けのF2Pってなんじゃろ? BioWare/MysticでF2Pってのは(ブラウザゲームのDALを除けば)まだない気がする。

 続いては相棒のゼスチャック博士。

**********

Dr. Greg Zeschuk, cofounder, BioWare

・(欧州ゲーム市場とアジア・北米市場との比較について)造詣が深いわけじゃないが、ひとつ気がついたことは、こっち(欧州)は小さくてユニークなゲームが多いね。小さなチームが愉しそうなゲームをPC向けに開発しては地元で販売している。ダウンローダブル・ゲームも多いね。北米のPCゲームはでかくて頑丈(ヘヴィー・デューティー)になっちゃってるもんね。

(訳:笑っちゃいますが、北米で作るとなんでもそう(big and heavy-duty)なっちゃうんだ)

・(PCゲーミングに対する最大の脅威は?)PCゲーミングに関しては心底強気だよ。正味の話、最大規模のプラットフォームで、最も成功したプラットフォームだし。世の中はデジタル・ダウンロードとダイレクト・アクセスの世界に突入しているけど、そこで最も使いやすくて、最も速くて、最も単純なのはPCだ。そして本質的なチャレンジってわけではないが、これからモバイルも強くなるね。ぶっちゃけ、私たちの使っているモバイルって自前のスクリーンもあって、もうPCと変わらないじゃないか。PCとモバイルがどう組み合わさっていくかはこれからの面白いチャレンジになるね。でもPCは今のところ絶好調だよ。

(5年後のPCゲーミング市場は)モバイルでしょう。いま出ているゲームの幅広さもじつに興味深い。通常価格で買うフル・ゲームがある。プレミアもあり、F2Pもあればfacebookもある。それらのエリアでそれぞれ拡大していくし、そのうちとてつもない規模になりそうだね。

**********

 ああ、ギャリオットのようにスマホゲーにかぶれていたのはゼスチャック博士のほうだったか(笑)。

 まあ、こういう業界に古くからいる人ってのは、こういうのを無邪気に愉しめるからやっていけるんでしょう。昔しょーもないヴィデオ・ゲームを見ても「おー、すげえ、すげえ」と言っていた人たちが今業界を代表してるんですね。

 言い忘れましたが、ドイツが顕著な例ですが、欧州はまだまだPCゲーミングが主体。ロシアなんかも含めると、コンソール機より圧倒的に支配力がありますね。
 今後のゲーミングのマーケットで注目されている東欧、南米なんかはどうなんでしょうね。同じような感じなんだろうか。

 北米のゲーマーんちにはX360があって、日本んちにはPS3とかWiiがあって、というパターンは外れていないと思うのですが、欧州は意外とそうでもないようだ。いまだにPS2がバリバリに稼動しているそうだし。
 コンソール機ってのはやっぱぜいたく品なのかな?

 違うな、どう考えても値札はPCのほうが高い。
 年齢層ですね。お子ちゃまがゲーミングをしないんだ。もとい、金持ちのお子ちゃましかゲーミングをしないんだ。

 ゲーミング・デモグラフィーのジェネラライズ。

 日本:子供もおとなもみな一緒くた。区別なし。子供っぽい大人が多い? (PS3、Wii)
 北米:お金持ちのぼっちゃんと、あと大のおとな。(X360、PC)
 欧州:基本、大のおとな。(PC)

 すると、東欧、南米もキリスト教(正教、カソリックの違いはあっても子供はおとなと別の生き物という発想は共通)の文化だから、欧州に似た形になるんでしょうか。

 日本は子供とおとなが区別されない稀有な文化を持つ国。現在のゲーミング文化が極東の島国で勃興したのも、この国のマニアックなテクノロジー崇拝文化というだけじゃなく、文化人類学的要因もありそうな気がする。

 そうか、都知事が口を極めて罵っているパチンコ文化があるな!(お子ちゃまはやっちゃだめ)

 

« PCゲーミングの現状と将来(1) | トップページ | PCゲーミングの現状と将来(3) »

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: PCゲーミングの現状と将来(2):

« PCゲーミングの現状と将来(1) | トップページ | PCゲーミングの現状と将来(3) »

Dragon Age 2 プレイスルー

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30