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2011年8月 6日 (土)

【DA2】フレメスとは何者か? (5)

 

 greywardens.comの連作記事。フレメスに関する考察週間。いつつめ。

 これでオーラス。

 この設問もトリッキーだな。

http://greywardens.com/2011/08/flemeth-week-question-five/#more-12779

5) Flemeth set Morrigan loose with the Warden. In Dragon Age 2, we see that she was prepared for her daughter to attempt to “kill her.” But Morrigan has also gone into the Eluvian to where, who knows. Is Morrigan a threat to Flemeth or is the Witch still in total control of the situation? 

 フレメスは、モリガンをウォーデンと共に送り出した。DA2ではフレメスは自分を「殺そうとしている」モリガンに備えていた。しかし、モリガン本人はエルーヴィアンを用いて、どこかわからないところに消えた。モリガンはフレメスにとって脅威なのか、それとも荒野の魔女は依然として事態を掌握しているのか?
 

 「モリガンをウォーデンと共に送り出した」のは、「闇の儀式」を執り行わせるため。ここは一般に了解されているし、モリガンもそのつもり。
 ただモリガンは、ウォーデンの発見したフレメスのグリモアを解読して、フレメスの真の企みを知る。モリガンがウォーデンに伝えたところによれば、その真の企みとは、フレメスは娘の肉体を奪取しそこに憑依して不老不死を得ている。モリガンが次の候補だ。 

 一方、DA2でフレメスはモリガンのことを「娘でも敵でもない」と言っている。

********** 

 いかなる場合であっても、フレメスが状況を掌握できていないと感じることなんてできない。モリガンによる荒野での「殺害」の試みを予期して脱出した事実も、その考えを補強するだけだ。

 だがウィッチ・ハントとエルーヴィアンの物語がある。モリガンがどこに、なぜ消えたか、向こう側でどんな存在になったかわからない。鏡の希少性と、それを用いるためモリガン(そしてウォーデン)が遭遇した困難を考えると、娘が母に一歩先んじているのかもしれない。

 だがそのモリガンの努力が、フレメスに対する彼女の賢さと強さを示すかというと、それも疑問だ。太古から生きる魔女を最終的に完璧に打ち破るためには、モリガンが何かとっておきの奥の手を持っていなければならないはずだ。
 だがどうだろう、DA2の終了時点で私たちがフレメスの姿を見てからすでに六年は経過している。モリガンはすでに勝ったのかもしれない。

**********

 フレメスが全てを掌握したがっているのは間違いないが、ロザリングとサンダー・マウントにおける彼女とホークのやりとりから、モリガンを含む周りの者全てを掌握することなどできないと彼女自身が自覚しているのは確かだ。彼女が「遠隔蘇生」呪文を使うためホークに手助けさせなかったなら、モリガンがフレメスを、少なくとも今の形態においては完全に打ち破ることは間違いなく可能であったろう。
 

 そうは言っても、ふたりの敵対関係がそれ以外の形で決着することはないとも言い切れない。モリガンはフレメスが娘たちの肉体に「宿る」証拠を見つけたが、私たちはフレメス自身の口からその事実を聴いてはいない。モリガンとフレメスが再びゲーム内で顔を合わせるのなら、私たちへのサプライズがそこに用意されているかもしれない。

********** 

 一部ファンの怒りを覚悟で、フレメスはまだ事態を掌握していると言おう。自分がそう育てたわけだから、モリガンの行動は予想どおりだとフレメスが告げる場面がいくつかある。
 フレメスのこの世の中とその動向に関する知識から見て、彼女はこの世の中には存在していても、この世の存在ではなく、そしてまた、より重要で大きなスキームについての理解を有している。もちろんモリガンについてもだ。

 だがモリガンがチェスのポーンというわけでは決してない。能力があり、意志も強く、育ての親と同様抜け目がない。モリガンはフレメスを悩ませ続けるが、姿を消したり(殺されたりしている間でも)フレメスは常にプランBを持っている。

 フレメスはたとえ死のように決定的なことであっても、自分に降りかかるどんな状況にも対処できる力を持つ。彼女にとってダンスは旋律(a tune)どおりだ。フレメスが旋律を奏で、モリガンが即興で踊っているイメージがぴったり来る。
 

 まったく状況を把握できていないと見られる局面でも、フレメスはバトンを手放さず、モリガンの踊りにあうように音楽を変える。だからフレメスが操り糸を握っていない、ゲームのこまを動かしていない場合にでも、フレメスはモリガンを含めたほかの誰よりも、一歩かあるいは数十歩か先んじているのだろう。

********** 

 ホークを利用してフレメスが辿り着いたサンダーマウントは、帝国とエルフの古戦場であり、ヴェイルが薄い場所だ。フレメスは、モリガンとベイビーを追跡しようとしてたのではないか。フレメスとホークの出会いはDLCウィッチ・ハントの出来事よりずっと前であるから、フレメスはモリガンの行動を予想し、ベイビーを奪還するためにフェイドの向こう側に旅立つ準備として、サンダーマウントに赴いたのではないか。

 モリガンはフレメスはセダスにとって重大な脅威であるとほのめかしており、自分がベイビーと共にポータルの向こう側に消えるのも、将来の母との対決に備えるためだと言っていた。フレメスにとってはモリガンが脅威であるに違いないが、荒野の魔女はまだ奥の手を隠し持っているのだろう。

********** 

 モリガンが自分の命を狙っていたことを知っていた事実から、フレメスはモリガンのいかなる企みに対しても十分準備していたと思われる。フレメスの真なるグリモアを持っていてさえも、モリガンの経験は、ありえないくらい長い期間生きてきたフレメスに比べるべくもなく短い。
 そんなモリガンが、フレメスさえ知らないエルーヴィアンの秘密を解明したと本当に信じられるだろうか? そして、フレメスの全知識が、盗難に会う危険のあったグリモアに全て記載されていたと本当に信じられるだろうか? 
 やはり母親のほうがまだ事態を主導する有利な立場にあると思う。

**********

 設問もトリッキーなだけに、回答も翻訳に苦労した。
 モリガン、だいぶ分が悪い。

 ちょっと事実関係を整理。

 まず、上にある「モリガンが将来フレメスと対決する準備のためエルーヴィアンで旅立つ」は言いすぎ。実際には「来るべきものへの準備」と言っていて、これはセダスを襲う大きな変化のこと。大きな変化の過程でフレメスとの対決があるのは否定できないが、決め付けるのは違うかな。
 エルーヴィアンで旅立った先も、モリガンの言葉によれば「この世でもフェイドでもない」ですね。

 次に二人の関係で一番重要そうなのはグリモア(呪文書)。

 サークル・タワーのアーヴィングの執務室に転がっていたのはブラック・グリモア。
 フレメスの真のグリモアがどこに転がっていたかと言うと、フレメスの小屋か、またはフレメス自身が身につけていた。

 モリガンによれば、ブラック・グリモアは呪文書ではなく、フレメスの長寿の秘法が記してあった。定期的に「娘」の肉体を奪っていくという、あれ。

 モリガンによれば、フレメスの真のグリモアには、ウォーデンの手によって葬られたはずのフレメスが死を誤魔化して実は生きていて(注)、将来モリガンが対決しなければならなくなったときの秘訣が書いてある。

(注)ウォーデンがフレメスを見逃してしまった場合もあるが、モリガンはウォーデンの嘘を信じている前提。
 

 
 映画「インセプション」ではないが、どちらも怪しいです。
 

 モリガンがグリモアの内容について嘘をついていたら、この記事全部意味がないんですが、その可能性を一旦否定したとしても、フレメスが仕組んだ「疑いの種」、インセプションである可能性もゼロではないですよね・・・。

 ブラック・グリモアがフェラルデンのファースト・エンチャンターであるアーヴィングの手に落ちているというのは、まあ、メイジの一番偉いさんですからこじつければ可能かもしれないけど、そこに記載されている内容が真実かどうかはわからない。

 さて、フレメスが常に事態を掌握してるかどうかは知らないけど、少なくとも「後悔」はしていますね。

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「ねえ、これってきっと後悔するんじゃない?」

Screenshot20110313144053288
「後悔ねえ。あたしのほうが身に染みてるだろうね」 

 荒野の魔女でさえ、すべてが「想定内」ではないということだ。

 私も何か書けというなら、やっぱ「フレメスは事態を全ては掌握できていない」ほうかな。

 モリガンのほうも一歩先んじているかなんて、自分でもわからないと思う。ふたりが対決するなら(モリガン側にゴッド・ベイビーがいる前提で)、やってみなけりゃわかんない世界では? 

 だいたい、「事態を完全に掌握してる」なんて発想、ヴィデオ・ゲームの世界に毒されすぎだと思うけどな。

 アメリカ人が、"Everything is under control."って言うときって、実は相当ヤバイときだし(笑)。「いいから落ち着け!」ってだけの意味のことが多いでしょ? あるいは「落ち着け、俺!」か。

Screenshot20110312112858721
「これは運命なのか僥倖なのか。わかるわけないか・・・」

 わかるわけないよ。

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