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2011年5月31日 (火)

ストーリーテリング・イン・ゲームズ(ボツ原稿ともいう)

 書きたいことはとりあえず書いたので、本業(?!)に戻ろう。

 DA2バブルが完全に弾けて、読者総数がいつもの水準に戻ったということもある(笑)。

 IGN(AU)のストーリーテリングについての記事。

http://pc.ign.com/articles/115/1159020p1.html

 三部構成のパート1しかまだ出ていないが、Mass Effectのケーシーが出ているから脊髄反応で読んだ。

 ところが、BioWare(とBioWare亡者たち)にとってはかなり耳の痛い話が並んでいる。

 「カットシーンでストーリーを伝える方法は古臭くてダメでどうしようもない」

 信じてくれ、実は質問1のほうは、抄訳だけど記事になるかと思って全部訳したのだ。でもボツ。

 本当にみな同じことを言っているからつまらなかったのだ。
 人選(その比重)もかなりバイアスかかってる。

 要旨は次の文章で言い表せてしまう。

**********

 ゲームのストーリーテリングは間違いなく成熟してきている。
 陳腐な「カットシーン」を使わず、ストーリーを提示しているValve作品(Half-life、Portal)、Call of Duty、GTA、BioShockなどが過去十年くらいに次々と生まれた。
 ゲームは、映画やテレビに対するユニークな部分、インタラクティヴ性を活かすことに成功してきている。

**********
 
 大抵こういう風に意見が一致しているときは破局が近い。

 BioWareのケーシーと、空気を読まず(読めず?)風変わりなことを言っている日本人ふたり、同じく風変わりなことを言っている「リトルビッグプラネット」の人だけ掲載。

BioWare - Casey Hudson, Executive Producer

 (ここだけ全訳。文句あるか)

 過去十年間で間違いなく成熟した。メディアの成熟度を測る方法のひとつは、コンテンツが体験のユニークな部分をどれだけ上手に取り込んだかを見ることだ。
 初期の映画がストーリーテリングの洗練された手法を確立していなかったように、初期のゲームはその機能面でも内容面でもメディアのインタラクティヴ性を生かし、感情を揺さぶる優れたストーリーテリングを実現していたわけではなかった。そしてゲーミングにとってインタラクティヴ性こそ体験の核になるものだ。昨今のとりわけ優れたヴィデオ・ゲームは、非常に興味深い形で感情の機微をインタラクティヴ性の中で表現している。

Team ICO - Fumito Ueda, Director and Lead Designer

(気持ちいいくらい欧米のメイン・ストリーム、「主流」から「ずれて」いる。そうでなくちゃ!)

 それほど成熟してきたとは思えない。ストーリーテリングには現状ふたつの方法がある。 ひとつはオーガニックな手段でストーリーを提示する方法(テキストから声、さらに演技などの視覚的表現)。ふたつめは日本の俳句のように提示する情報量を制限し、残りの部分は観客のイマジネーションに委ねる方法だ。自分はICOでもShadow of the Colossusでも、その両方の手法を用いた。

 (別の質問で彼は、「そもそもヴィデオ・ゲームというメディアがストーリーテリングに向いているとは思えない」とまで言っている。)

Platinum Games - Atsushi Inaba, Producer

 ヴィデオ・ゲームはプレイヤーの感情をコントロールできるメディアだ。古いゲームでストーリーは大して重要視されなかったが、現在ではずっと高いレベルの体験が期待されている。この部分での需要の拡大のスピードもまた早い。現在の成熟度が理想的とは言いたくない。事実、将来的にはもっとずっと高いレベルの品質が要求されるだろう。

(彼のほうは、インタラクティヴ性が活かせるので、小説などよりゲームのストーリーが陳腐で平凡でもいいのではないか、と語っている。また映画やテレビの脚本家がゲーム業界に流れ込んでくればストーリーの品質も向上するだろうと)

Media Molecule - Mark Healey, Co-founder

 (抄訳)
 カジュアル・ゲームのほうがずっと好きだし、「主流」はあまり遊ばないからよくわからないが、成熟はしてると言ってもいいんだと思う。でも十分じゃない。
 映画ですら、そこで語られるストーリーやその脚本は、私が最良のメディアだと信じている「書籍」に比べれば貧弱で、ぜんぜん負けてるでしょう。
 最近はThe Dream Machineというクリック・アドヴェンチャーを遊んでいる。とても楽しめるが、まだそのストーリー部分まで行き着いていないようだ。

(全く同感。書籍、小説に並んだとか、お前ら(ここで省略した連中の一部)ほんと頭が高いよ)

 アメリカ人を中心とした欧米人が「もう相当成熟してきたぜ!」と諸手を挙げて喝采を叫んでいるのに、日本人たちが「まだまだぜんぜんダメ」と言ってるのって、ステロタイプ的に笑えますね。

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