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2011年3月 9日 (水)

【DA2】GameSpotレヴュー

 レヴューってのはあくまでレヴュアーの主観ですから、それを単純平均したメタスコアにいかほどの意味があるかというと、かなり限定的だと思う。

 だが人間、3つ以上のアイテムの関係を合理的に判断することは苦手。苦手っつうかできない。複雑系の世界に突入する。原始社会ではひとつ、ふたつ、いっぱい、と3以上はmanyになるのは、別段不思議じゃないんです。人間の脳は大して進んでいない。外部記憶装置や外部情報処理装置(別にコンピュータに限らず、メモ、指、そろばんなんでもいい)の手を借りるから情報が蓄積されて「進歩」することが可能。

 そこで「10点満点で何点?」という手法が編み出され、それなりにわかりやすいので普及してるわけですよね。

 ゲームサイトの採点傾向も定点観測していないと、そこから意味を読み取るのは難しい。またレヴュアー自身が「儲からないから好き勝手やっていいんだ」という零細サイトは個人的に信用しない。少なくともオピニオン・リーダーたる者、一定の慎重さが求められる。でかいサイトならお給料も名声もそれなりに得られる。へたこいたら喪うものが大きい。よって慎重にならざるを得ない。
 その評論の「保守性」というか「過剰な慎重さ」が黒澤明を理解できず(理解しようとせず)日本の映画界をダメにした、という小林信彦氏のインタヴューを読んだばかりなんで、言い切るのも辛いが、そういう話はまた別の機会に。

 例えば今回のGameSpotでは、8.0というのは「ゲームとして全く破綻しておらず、十分奨められるレベル」ではあるんですが、「でも今年の一押し、あるいはゲーム史に名を留めるレベルには何か足りない」ということを指す。もし後者を満たしていれば9.0以上となる。エディターズ・チョイスですね。

 なんでグチャグチャ書いてるかというと、やはりDA2の8.0というのは「ショッキング」だからです。
 Two Worlds IIは良いゲームですがメジャーリーグではない。GameSpotでは7.5(PC)。
 Fallout: New Vegasは、前作のエンジン使いまわしだけど8.5(PC)。
 大手を尊重する理由は別にもあって、点数をつけたレヴュアーは「その点数は他と辻褄あってんのか?」とエディター仲間からガンガン追求され、その総意として落ち着くところに落ち着くことが多いだろうから。グループシンキングは優秀な個人の判断に劣るのですが、「慎重さ」は確保できます。

 BioWare作品で8.0は明らかに「酷評」です。
 ショッキングとはいえ、完全に想定外でもない。
 今回は「コアゲーマー対カジュアル」という、RPGに限らずヴィデオゲーム全体の流れに対する、GameSpotなりの「本当にそれでいいのか?」という反論の意味も含まれているのではないだろうか。

 読んでみましょう。

 「続きを読む」の下。

 レヴュアーはいつものケヴィン。

 http://www.gamespot.com/pc/rpg/unnameddragonageprojectworkingtitle/review.html

 前作ほどの偉業とは呼べないとはいえ、Dragon Age IIは選択の要素にフォーカスし、それをとても効果的に利用している高い品質のRPGである。

良いところ

 ・プレイヤーの選択肢そのものは面白い方法で提示されている。
 ・各キャラクターを活き活きと動かす素晴らしいシナリオ、ヴォイス・アクティング。
 ・曖昧な倫理観で彩られた魅力的な世界観。
 ・戦闘は楽しく、スピーディーでカラフル。
 ・交響曲風のサウンドトラックが秀逸。

悪いところ

 ・メインストーリーにフォーカスもドライヴも欠けている。
 ・前作に比較して、多くの要素が過剰に単純化されている。
 ・戦闘の戦術性がかなり喪われた。

 DA2は、政治的陰謀に彩られたファンタジー世界を隈なく探索する、楽しくかつ複雑なRPGである。この長い冒険の間、巨大なドラゴン、悪のメイジ、強欲な奴隷商人などに遭遇するが、いずれの場合もプレイヤーが適切だと考えた様々な選択の結果によって、物語は大きく変動する。Dragon Age: Originsが実現した水準には及ばないが、素晴らしい場面に出くわすこともしばしばある。

 いくつかの分野、たとえばインヴェントリー管理やスキル習得はだいぶ簡素化されてしまっている。BioWareが別段壊れてもいないものを修理してしまったのは、はなはだ謎だ。

 ストーリーもまた後退してしまっている。それぞれはどれも優れてはいるものの、様々なクエストが明確な最終目的にきちんと紐づけられていない。この続編を生んだ前作があまりにも比類のない、ずば抜けて優秀なゲームであるが故に、こうした欠陥やその他にあげつらう部分がはっきり見えてしまうともいえる。だがDA2も、その独自の方法で素晴らしい経験をもたららしてくれることに変わりはないし、侵略するモンスターではなく、恐怖と破壊をもたらすディーモンどもによって脅威にさらされた王国の物語をよく活写しているといえる。

**********

 長くなったので(って、お前の前口上が長すぎ!)一旦きります。

 そうそう、あちらのレヴューは一般にきちんとした構造をもっており、最初の段落を読むだけでこのあと何が書いてあるかわかるようになっている。

 良い点、悪い点と上のサマリーを読むだけで、レヴュアーの不満がわかります。

 悪い点の「過度に単純化された要素群」とか「戦術性の喪失」というのが、まさに「ハードコア対カジュアル」の対立軸ですよね。それがカジュアル方面にふれてしまっていることが低評価の理由のひとつなのでした。

 「ストーリーにフォーカスもドライヴもない」というのは、枠物語という(小説・映画ではよくあるが)奇抜な手法を採用した時点でリスクを負ったんでしょう。
 こちらは逆に「あのボスを倒せ!」という単純な英雄物語から、なんだか良くわからない陰謀物語になったということかな。

 ケヴィン自身も筋金入りのRPGオールドスクール派でしょうから、世の中のハードコアが怒っている問題に共感しているのかもしれない。

 続きます。

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