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2011年1月28日 (金)

【DA2】レイダーズ、テンプラー

 ファクション残りふたつ。 「続きを読む」の下に。

 ウェイキング海の海賊

 ウェイキング海の海賊、さらに短く単に「レイダーズ」と呼ばれる名前は、フェリシジマ艦隊(the Felicisima Armada)と称する海賊たちの、ずっととおりの良い渾名だ。かつて海賊たちがただの火事場泥棒的な日和見主義者程度であった頃、沿岸都市ロウメリン(Llomerryn)の付近に本拠地を有し、海上を行き交う船舶を餌食にしつつ、逆に彼らの完全壊滅を狙うオリージャンとフリー・マーチズ都市群の協働作戦によって頻繁に狩り立てられていた。だが海賊たちがひとたび殲滅されても、その空白地帯を埋める新たな海賊勢力が勃興し、このサイクルが最初からまた繰り返される。

 ところが、新しい聖なる行軍の戦時に、セダス大陸の諸国はクナリのドレッドノートに対抗するため、ありとあらゆる船舶を一隻残らずかき集めなければならない事態に追い込まれた。ロウメリンの海賊たちは困難な決断を迫られた。ひとつの旗の下に結集して、かつて餌食にしていた者たちと共に戦うか、あるいはクナリの手による強制改宗を受けるか、それを拒んで鏖(みなごろし)にされるか。

 かくしてフェリシジマ艦隊が設立された。海賊たちは隠密と策略の知識を駆使し、クナリの補給路を攪乱し、クナリの沿岸部に上陸作戦を敢行までした。しばらくの間、艦隊はセダス大陸第一級の海軍力と称えられ、ロウメリン条約の締結後も、大方の期待を裏切って、引き続き結束を続けたのであった。

 持ち船が乗っ取られて、その積荷が盗まれ闇市場に横流しされることを嫌う裕福な商人は、艦隊のリーダーに予め金を渡すことがしばしばあった。
 艦隊は統率されていたとはとても呼べず、リーダー間の血で血を洗う抗争も頻繁に発生していたが、ひとたび外部から攻撃を受けたなら、意見の相違は放置して即座に結束を取り戻した。このようにしてレイダーズは、最近の一世紀で過去にないほどの災厄を振りまいた。レイダーズの船上での颯爽とした情熱的な人生についての数多くの伝説が生み出されたが、真に受けてはいけない。とどのつまり、連中は詐欺師と密輸業者の集団なのだから。

 「良き社会についてのドワーガー観察記」 レディ・アルシオーネ著

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 セダス東部、ロウメリンの周辺沿岸に屯(たむろ)する時代は、カリヴの海賊(ヴァッカニアーズ)なんかのイメージですが、クナリとの戦争に徴用されるあたりはプライヴァティヤー、イギリスの私掠船(privateers)のノリですね。海賊から海軍へアッサリと立場を変えるというところも似ているし。もともと海賊と海軍の違いもあいまいなんだそうだ。 
 コンパニオンではイザベラが「元海賊船長」。ただし乗船は残骸しか残っていないそうだ。彼女自身がレイダーズの一員だったのか、このレイダーズたちの手にかかったのか、あるいは官憲の手によるものかどうかはまだわかりません。ただし彼女が陸に上がった海賊のままで終わるとも思えず、どこかで新しい船を調達すると踏んでいるんですけどね・・・。

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 テンプラー

 テンプラー騎士団(the Templar Order)のかつての姿を覚えている者は少ない。チャントリーがまだ創設間もない頃、テンプラーは「異端審問官」(the Inquisition、ジ・インクィジッション)として知られ、国土の草の根を分けて、ブラッド・メイジ、アボミネーション、カルティストあるいは異端者など、ヒューマン文明への脅威を探し出し、取り除く使命を委ねられていた。セダスの歴史でも暗く恐怖に満ちたこの時代は、共通の信仰の旗の下に結集するようチャントリーが異端審問官たちを説得することに成功して、ようやく終焉を迎えた。

 騎士団の名前は変更され、その目的もハンター(狩人)からガーディアン(守護者)、あるいはウォーデン(監視者)へと変化していった。テンプラーは外界の無辜のともがらを魔術から守護する。それと同時に、魔術の使い手たちを外の世界、魔法使いを忌み怖れる十分な理由を有する外界の連中の手から守る。魔法使いの脆弱さや堕落を見張り、その兆候を指摘するのはテンプラーの役目であり、ひとたびそうした兆候を発見したら、全体善の名の下に躊躇なく行動を起こさなければならない。ときとしてこれは暴虐であり、権限の濫用であるとの非難を受けることもあるが、チャントリーによれば、例えそうであっても、それはテンプラーのもたらす安全を担保するためのやむをえない代償であるという。

 しかしながら、こうした制度は変更すべきだと主張する者たちもいる。その者たちはテンプラーの支配などのないセダス大陸の至るところでメイジが生きていく世界を心に描く。リヴァイニの魔女たち、デーリッシュのキーパーたち、テヴィンターのマジスターたちなどに限らず、あらゆるメイジが自由な世界だ。そしてそれらの社会は、ほぼまちがいなく、今よりも悪いものではないと主張する。
 しかしテンプラー騎士団は、その役割に揺るぎなき自信がなければ存在する意義がない。ヴァル・ロヨーの光り輝くホワイト・スパイアの尖塔から、ナイト・ヴィジラントは騎士団に対し、メイカーの御心に仕え、平和を維持するための指令を出す。一般の者たちにすれば、彼らは自己犠牲を厭わない男女であり、かつて旧帝国時代にこの地を支配した混沌からヒューマン文明を守るための第一線にあって絶えず警戒を怠らない戦士である。だがメイジたちにとって彼らテンプラーは、たとえ善意のみに拠っている者たちであっても、迫害者であると看做すことがしばしばあり、年を追うごとに両者の間の断裂はどんどん広がっていくのである。

「魔法は人に仕えるためにあり、人を支配することがあってはならない」

 「光のチャント」から

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 とても訳しにくかったのですが、大事なところをはっきり書いていないからですね。DA:Oをプレイすればおわかりのとおり、「全体善の名のもとに行動する」とは、例えばフェイドの悪霊に憑依された疑いのあるメイジを処刑する、ということです。またはチャントリー・テンプラーの支配に従わないメイジもまた断罪されること。「疑わしきも罰する」のがサークル・タワーの掟である。

 テンプラーの設定はDA:Oからだいぶ深く掘り下げられました。ジ・インクィジッションは初出。予想通りというか、その発祥はやはり異端審問だった。ここもぼやかしていますが、もちろんスパニッシュ・インクィジッションが下敷きになっていて、「暗く恐怖に満ちた時代」とは、いわれなき罪で糾弾され、問答無用で処刑された者たちがセダス全土に数多くいたことを指すのでしょう。

 テンプラー騎士団はDnDパラディンを下敷きにしていることも何度も指摘してきましたが、両者には大きな違いがあります。DnDではクレリックも聖なる魔法を自在に使いこなす存在であるのと似て、パラディンも信仰する神から魔法とプロテクティヴ・オーラなどの超常能力を付与されます。つまり、スペルキャスターの一員です。
 一方DAのテンプラーは、その立場上からも魔力を有することができない。とはいえはぐれメイジと戦う必要があることから、アンタイ・マジック能力を身に着けるため、レリウム鉱石の力に頼り、しばしば中毒になる。一説によれば、レリウムにそのような効能はまったくなく、その中毒性によってチャントリーがテンプラーを都合よく支配する手段ではないかとも言われているようです。アリスターは早いところ足を洗ったから中毒症状がないのか、それともあの陽気さは中毒のせいなのか?
(余談ですが、DA:Oのテンプラーのタレント、ホーリー・スマイトなどが魔法以外のいかなる原理で大ダメージを与えるのか、よくわかりませんw。DAの世界の創造主であるメイカーはずっと「不在」ですから、メイカーの力でもない。メイジ・キラーとして剣術を極めた結果なんだろうか・・・) 

 DnDパラディンは何をおいても「信仰」の有無が大事。信仰を喪ったり、戒律を少しでも逸脱すれば堕落したとみなされて神から付与された能力を全て喪う。DAのテンプラーはむしろ「有能な剣士」であることが優先され、信仰心は二の次である。レリアム中毒にして手なづけておかないといけないというのももっともらしいですね。

 DnDでは魔法使いであるだけで忌避されることはなく(といっても余り近づきたくはない存在ですが)、ネクロマンサーのように死を弄ぶ者であるとか、悪魔学に没頭する者であるとか、奴隷制に与するとかかなり確信犯的な魔法使いがパラディンの退治すべき敵となる。
 DAのメイジの扱い、テンプラーとの関係はテンションを高めるのには役立つでしょうが、だいぶ窮屈です。これもゲイダーさんのいう「DnDの世界をリアルに描くとどうなるか」という発想の産物でしょうね。

 上の説明文によれば、DA2でメイジの自主独立、解放運動がからんできそうなんですが・・・。

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